2016 年 部落解放同盟京都市協議会定期総会 開催
5月16日、京都府部落解放センターにて2016年部落解放同盟京都市協議会定期総会が開催され、120名が参加しました。来賓として京都府連より平井斉己書記長、京都市より藤田裕之副市長、山本ひろふみ民進党市会議員、青野仁志公明党市会議員、自治労京都市職員篠原輝雄中央執行委員長、京都市水道労働組合河村勝治執行委員長、また多数の国会議員秘書の方々も駆けつけてくれました。 主催者挨拶として、宮崎茂市協議長がまずは、熊本地震の被害に哀悼の意と復興への支援を呼びかけた後、就任から5年が経過した運動の現状について、「人権を視座とする高齢者福祉施設の建設に地元地協として雇用創出も含め先頭にたって頑張っていく。国会で14年ぶりに部落問題を解決するための法案が審議されようとしている今、成立へ向けて我々も注視すると同時に、人権確立へ向け今夏の参議院選挙へ一致団結して勝利しよう」と呼びかけ、さらに各支部には「地域自慢、支部自慢の取り組みをぜひやっていただきたい」と述べました。 次に平井書記長は「本 来、西島委員長が出席するところ、部落差別解消をめざす法制定が、今国会で浮上し要望活動で東京につめている。理念法ではあるが、部落解放を冠にした法律ができるということは非常に大きな事。ただ、議員提案はすべての会派の提案が前提になるので、さらに要請行動が必要。ヘイトスピーチ規制に関する法律も参議院を通過し成立に向かっているということだが、その中心になってくれているのが、京都から選出され、私たちの声を届けてくれている福山哲郎議員。さらに比例区では江崎たかしさん。江崎さんは福岡の行政で同和教育を推進する部署にいたということで、二人をしっかり応援していきたい」と述べました。 また、藤田副市長は「これまで隠れてこそこそ行われていた差別発言が、堂々と大手をふって飛び交っている現状は社会の危機であり、京都市としてはこれからも、人権の息づくまちをめざしていく」と挨拶。山本議員は「先週の金曜日に、これまでの名称から民進党市会議員団となった。民進党結党の理念は自由・共生・未来への責任という3本の柱。一人一人に寄り添い、困っている人、弱い人の立場にたってこれからも活動する」。青野市会議員は「公明党は結党52年を迎えた。『大衆と共に』のモットーを胸に半世紀活動してきた。今後も手を携えていきたい」。組合を代表して篠原委員長は、「賃金引き下げ問題、再開のめどのたたない現業職採用問題について早期に解決していきたい」と挨拶しました。 福山哲郎参議院議員からの音声メッセージも披露され、「部落差別解消推進法が、先週金曜日、党内人権政策推進議連で承認され、自公民それぞれ、本気で今国会で法制定させるため、国会対策を含め動かなければならない」と国会情勢について報告。今夏の選挙必勝を訴えました。 その後、基調提案である「私たちは今、何をすべきか−これからの解放運動−」が菱田直義事務局長より提案され、全員の拍手で承認。部落解放三大闘争に勝利するための決議(案)を西村一孔副議長が、組織強化と部落解放をめざす決議(案)を谷口英雄副議長が提案し、承認されました。大会運営委員長に選任された中渡瀬允浩さんが、現行体制を継続する今期の役員体制について提案がされ、これも承認されました。 あらためて再任された宮崎茂議長が「人権を視座にした福祉施設への雇用創出で、運動を再生させていこう。住宅承継問題、空き店舗、本人通知制度の充実、奨学金問題、福祉の課題解決のため三部会を開催していきたい」と決意を述べました。 村井孝次副議長による総会宣言の読み上げを全員で確認し、最後に村上光幸副議長が「三大闘争の勝利、三部会の充実、部落解放運動の前進を皆で勝ち取ろう」との閉会挨拶があり、全員の団結ガンバロウで、これから1年の運動の前進を誓いました。
集会スローガン
「平和と人権確立に向け、差別と戦争に反対し、 多くの仲間と連帯して、部落解放運動を前進させよう!」
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