2023年 部落解放同盟京都市協議会定期総会 開催

 

 

 

 62日(金)、午後630分より2023年部落解放同盟京都市協議会定期総会が京都府部落解放センターで開催され、60人が参加しました。

 司会の西田信彦事務局次長より開会挨拶があり、水平社創立宣言を市協女性部の梅村千代美さんが朗読。議長団には、久世支部の岩井一喜さん、清井町支部の仲村良昭さんが選出され、議事に移りました。

 はじめに 主催者を代表して木下松二市協議長が挨拶。「昨年、全国水平社創立から100年を迎え、新たなる決意として『人権の法制度の確立』を求めることが確認された。インターネット上の差別動画などがあとを絶たないが、私たちは『部落差別を許さない』という立場で闘いを進めてきた。私たちの力が弱まれば攻撃は厳しくなる。多くの仲間を結集し、部落出身者であることを堂々と明かせる社会をめざして取り組んでいく」と述べました。

 来賓として京都府連から平井斉己書記長が「AIを差別に悪用する人が現れたり、府連に脅迫メールが届くなど、部落差別はなお深刻であり、市協の今後の取り組みと、各支部のまちづくりの進展に期待する」と述べました。

 また吉田良比呂副市長が京都市を代表して挨拶。自治労京都市職から森本尚秀中央執行委員長が「本日の参加者にも我々の仲間がたくさんいる。労働者、組合員、部落解放運動と、トリプルワークをされていることに敬意を表する」と述べました。

 祝電を司会の西田事務局次長が部落解放京都地方共闘会議、議長の村井一成さんのメッセージを紹介し、議長団から以下の方々のお名前が紹介されました。

京都交通労働組合  執行委員長 佐田 悟

立憲民主党京都市会議員団 団長 片桐 直哉

民主・市民フォーラム京都市会議員団 団長 天方 ひろゆき

社会民主党京都府連合 代表 中村 在男

京都市会議員  中野 洋一

 その後、基調提案である「私たちは今、何をすべきか−これからの解放運動−」が古谷宏事務局長より提案され、全員の拍手で承認されました。全般的な情勢として国会での議論を回避しつつ軍拡路線に突き進み、人権無視が厳しく批判される入管体制をさらに改悪しようとする岸田政権への警鐘と被爆地広島ではじめて開催されたG7サミットが核兵器廃絶に後ろ向きな声明への批判が述べられたあと、「部落を取り巻く課題」としては今回はじめて、栴陀羅や差別戒名などの、宗教における部落差別。また、葬儀や結婚式において家の名が前面に出る慣習などを通した人権上の課題について指摘されました。また自らの出自を、家族や子どもにも伝えきれていない人々の悩みや孤立感にも触れ、アウティングの暴力に徹底的に抗すると同時にカミングアウトする強さを持とうと呼びかけました。

部落解放三大闘争に勝利するための決議(案)を小林茂事務局次長が、組織強化と部落解放をめざす決議(案を村上光幸副議長が提案し、承認されました。

 次に、総会スローガンが議長団から提案され、これも拍手で承認されました。

 

最後の議事である、総会宣言(案の読み上げを村井孝次副議長が行い、これも拍手で承認されました。

議長降壇の後、マイクが司会にもどり、閉会挨拶を松本紀久子副議長がおこない全員の団結ガンバロウで総会を終了しました。

 集会スローガン

「人権、平和、環境を基軸とする社会の確立をめざし、部落解放―人間解放の『よき日』に向けた水平運動にまい進しよう!」