2018年 部落解放同盟京都市協議会定期総会 開催

 

 

 

 529日、京都府部落解放センター大ホールで2018年部落解放同盟京都市協議会定期総会が開催され、市内各支部より115名が参加しました。

来賓として、部落解放同盟京都府連合会より平井斉己書記長、京都市から村上圭子副市長、国民・みらい市会議員団より鈴木マサホ議員、公明党市会議員団より青野ひとし議員、西山のぶまさ議員、社会民主党京都府連合より佐藤大青年部事務局長、また、政党関係では、福山哲郎事務所、泉ケンタ事務所、前原誠司事務所よりそれぞれ秘書の方がこられました。労働組合からは、自治労京都市職員労働組合の篠原輝雄執行委員長、全水道京都市水道労働組合村井一成執行委員長、京都交通労働組合山本保常任執行委員、京都市学校給食員労働組合から田和智子書記長、さらに、京都市社会福祉協議会より平田和洋事務局長にお越し頂きました。

 水平社創立宣言を、女性部の松本紀久子さんが朗読した後、全員で解放歌の合唱がおこなわれ、議長団に、久世支部の岩井一喜さん、清井町支部の仲村良昭さんが選出され、議事に移りました。

  はじめに、宮崎茂市協議長が主催者を代表しての挨拶をしました。「3点を提案したい。まずは人権3法(障害者差別、部落差別、ヘイトスピーチに関する差別解消)を武器にした闘いを進めていこう。これらは、被差別当事者への対策法ではなく、ひろく社会に、市民に対して発する法律である。これまで地区指定による同和対策事業をすすめてきたが、市民の差別のまなざしは解消されなかった。社会の有り様を変えること、これを確認したい。また、政治闘争と連携して、包括法である人権侵害救済法、差別禁止法の完全成立を求めてこれからも闘う。法律が、社会や人の意識、態度を変える。そのために、部落差別解消法の徹底した周知と啓発が求められる。2点目は、平井書記長の府議3戦の取り組みが、組織の命運を懸けた闘いであることを訴えたい。様々な団体と連携して取り組む。同時に人権・福祉・環境等、私たちの思いを議会に届ける議員を、当該支部と協議しながら推薦していきたい。3点目。全国水平社創立からあと3年有余で100周年を迎える。将来の自分たちのムラの姿を真剣に考え、支部自慢、ムラ自慢で盛り上げて活性化をはかっていただきたい。そのために市協3部会を定例化し、現行制度の学習により地域に根をはった活動を進めていく。これから2年間、新しい体制でがんばっていく」と述べました。

次に京都府連から平井斉己書記長が「私たちを取り巻く情勢は厳しいが、少なくとも人権3法の積み上げで、差別を許さないとする包囲の輪がつくられているのは事実だ。人権侵害は許さないという原点に返って、規制する法律をしっかり作っていくことが大切だ。来年4月の統一自治体選挙。所属する民進党はなくなってしまったが、どういう立場であろうと3期目の挑戦をしていく。人権をまちのなかに築いていく活動を引き続き行っていきたい」と述べました。

また、村上圭子京都市副市長は「人権3法が作られて体制が整ってきた。京都市においても差別はいけないという姿勢を示すことが大事であることから、公の施設でヘイトスピーチがなされないガイドラインをつくる。人権文化という言葉が根本にあり、お互いが違うのは当たり前であり違いを尊重しあうことが大事だ」と挨拶。政党からは鈴木議員、青野議員、佐藤大さんより挨拶をいただき、組合を代表して篠原委員長からも激励の言葉をいただきました。

 次に司会の古谷宏事務局次長より祝電披露があり、来賓の方々は退席されました。

 その後、基調提案である「私たちは今、何をすべきか−これからの解放運動−」が村上光幸副議長より提案され、全員の拍手で承認。部落解放三大闘争に勝利するための決議(案)を西村一孔副議長が、組織強化と部落解放をめざす決議(案)を谷口英雄副議長が提案し、承認されました。

その後、今大会の運営委員長に選出された辰巳支部の中村功さんから、新役員体制の提案がなされ、全員の拍手で承認されました。

新役員を代表して、宮崎茂議長が「11支部の団結で、しっかりとこの2年間がんばっていきたい」と挨拶。

最後の議事である、総会宣言(案)の読み上げを木下松二副議長が行い、これも拍手で承認されました。

議長降壇の後、マイクが司会にもどり、「差別裁判打ち砕こう」の合唱。閉会挨拶は、新体制から、小林茂事務局次長が「京都市協を中心にこれからも、差別のない誰にとっても住みやすいまちづくりを進めていく」と述べ、全員の団結ガンバロウで、部落三大闘争勝利、選挙戦勝利に向けて、運動の前進を誓いました。

 

承認された、京都市協の新体制は以下の通りです。

 

議  長  宮崎 茂 (西三条)

副 議 長  村井 孝次(辰巳)

      西村 一孔(吉祥院)

木下 松二(東三条)

川瀬 武 (久世)

事務局長   村上 光幸(田中)

事務局次長  古谷 宏 (西三条)

小林 茂 (千本)

会  計   仲村 保 (清井町)

会計監査   岸田 一彦(七条)

                       松田 敏明(改進)

吉田 悟 (錦林)

 

集会スローガン

 

 

戦争への道を決して許さず、差別排外主義と対決し、、

           多くの仲間たちとの共同闘争で人権確立・部落解放運動を前進させよう」

 

 

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