2024年 部落解放同盟京都市協議会定期総会 開催

 

 

 

 

 614日(金)、午後630分より2024年部落解放同盟京都市協議会定期総会が京都府部落解放センターで開催され、65人が参加しました。

 司会の西田信彦事務局次長より開会挨拶があり、水平社創立宣言を市協女性部の小笹道子さんが朗読。議長団には、辰巳支部の中村功さん、改進支部の松田末良さんが選出され、議事に移りました。

 はじめに 主催者を代表して木下松二市協議長が挨拶。「世界では、ウクライナやパレスチナでの戦争状況が続き、多くの命が奪われている。武力による話し合いでの」解決が求められている。国内では『政治と金』問題で政治への信頼が失われているが、一部ではないすべての人の幸せのための政治でなければならない。部落解放運動は家柄や血筋によって人の値打ちは決まらないということを証明してきた。しかし低位な生活実態は完全には克服できていない。もう一度部落解放とは何かを学び差別のない社会を目指さなければならない」と述べました。

 来賓として京都府連から平井斉己委員長が「第71回京都府連定期大会で新しい体制がスタートした。新役員では京都市協の協力のもと全ての、支部、地域に入っていき改めて現状について声を聞き取っていく。これからも共に取り組んでいこう」と述べました。

 また吉田良比呂副市長が京都市を代表して「松井孝治新市長のもと、人権を基盤としたまちづくりを進めていく」とあいさつ。

京都市会からは、立憲民主党、平田圭市会議員、公明党から青野ひとし市会議員。自治労京都市職から梶村佐知中央副執行委員長。部落解放・人権政策確立要求京都市実行委員会から吹田良忠会長からも挨拶をいただきました。

 祝電を小林茂事務局次長が、民主・市民フォーラム京都市会議員団 団長天方ひろゆきさんのメッセージを紹介し、以下の方々のお名前が紹介されました。

立憲民主党代表 衆議院議員 泉ケンタ さま

立憲民主党 参議院議員 福山哲郎 さま

      衆議院議員 北神圭朗 さま

立憲民主党 京都府議会議員 田中けんじ さま

立憲民主党 京都府議会議員 増田だいすけ さま

社会民主党 京都府連合 代表 中村在男 さま

京都市水道労働組合 執行委員長 隼木 至(はやき いたる) さま

京都市学校給食職員労働組合 橋本正樹 さま

 その後、基調提案である「私たちは今、何をすべきか−これからの解放運動−」が古谷宏事務局長より提案され、全員の拍手で承認されました。裏金問題をきっかけとした政治不信は、虚偽や隠ぺいがまかりとおってきた従来の政治手法に対する民衆の怒りであること、ロシアのウクライナ進行やパレスチナ自治区ガザ地区へのイスラエル攻撃が18世紀以降の植民地主義の延長戦上にある人権侵害の産物であること等が述べられたあと、「部落を取り巻く課題」としては、インターネット上の誹謗中傷などの差別動画に対して新たな法的枠組みが制定されたことと同時に、全国各地の自治体での条例づくりを通じて、差別禁止法の制定に向けて取り組んでいくこと。戸籍制度の問題点としての「家制度」や優性思想、外国人差別の課題について言及し、これまで培ってきた活動の成果を具体化していこうと呼びかけました。

部落解放三大闘争に勝利するための決議(案)を西村一孔副議長が、組織強化と部落解放をめざす決議(案を村上光幸副議長が提案し、承認されました。

 次に、総会スローガンが議長団から提案され、これも拍手で承認されました。

 続いて、2024年度新役員の選出と提案が、総会運営委員長の北村要さんよりなされ、新役員を代表しての議長挨拶を木下議長がおこないました。

 最後の議事である、総会宣言(案の読み上げを村井孝次副議長が行い、これも拍手で承認されました。

議長降壇の後、マイクが司会にもどり、閉会挨拶は、松本紀久子副議長が「解放運動を基軸にあらゆる差別の撤廃と人権が確立された社会にむけ、一歩ずつ歩みを進めていこう」と述べ、京都市協のさらなる躍進に向け、全員の団結ガンバロウで総会を終了しました。

 

2024年度 新役員】

議長    木下 松二(東三条支部)

副議長   村井 孝次(辰巳支部)

            西村 一孔(吉祥院支部)

            村上 光幸(田中支部)

            松本 紀久子(七条支部)

            西田 信彦(久世支部)

事務局長  古谷 宏 (西三条支部)

事務局次長 竹村 忠浩(田中支部)

            西名 貴史(千本支部)

会計    藤木 敬三(清井町支部)

会計監査  山田 義春(錦林支部)

            松田 敏明(改進支部)

 

【集会スローガン】

「戦争への道を許さず、人権、平和、環境を基軸とする社会の確立をめざし、部落解放―人間解放の『よき日』に向けた水平運動にまい進しよう!」