2013年度部落解放同盟京都市協議会定期総会が開催される 参院選の勝利で改憲阻止を!
京都市協の2013年度総会が5月14日、京都府部落解放センターで開催され、代議員や来賓など150人が参加しました。
水平社宣言、解放歌斉唱に続き、議長団選出の次第ではありますが、福山哲朗参議院議員が、多忙な中10分だけの合間に駆けつけていただいたので、ご挨拶をいただきました。 「まずは、お詫びとして、人権委員会設置法が成立に至らなかったこと。一方で、政権与党の時に準備をしていた、障害者差別禁止法、9割9分民主党がつくり、法案の中身まで検討していたところ、今国会で、差別禁止法ではなく、差別解消法という形で出てきました。6月の国会までに何とかこの法案をあげたい。この法案には、人権委員会設置法に掲げた救済機関までは至りませんが、地域の中に協議会をつくって障害者差別を何とか解消していこうというしくみがあります。この障害者の差別をなくすという動きは、そのまま地域の福祉のまちづくりに直結するということで、宮崎議長がめざしてきた、福祉で人権という方向につながると思います。安倍内閣になってから、憲法改悪発言、また、橋下大阪市長の従軍慰安婦容認発言など、人権に関して大変乱暴な発言が横行していることを危惧し、それに対し闘っていかなければなりません。京都での参議院の2議席を何とか確保するためにお力添えをいただきたい」 次に、議長団が選出され、議事が進められました。 主催者代表挨拶では、宮崎茂議長が「2年前議長に就任しました。1年目は12回の解放学校を開催し京都市からの出前トークを活用した勉強会を開催してきました。2年目はそれをもとに、部会を開催し、まちづくり、人権、奨学金と3部会取り組み、とりわけ戸籍の不正取得に関しては、本人通知などの前進を勝ち取りました。とりわけ福祉で人権のまちづくりをということで、この間着実に前進している。私はこの1年間目に見えるものをつくっていこうということで、ストック活用計画は、住宅のみならず、これまで「同和」対策事業でつくってきた、保健所、体育館、学習センター、様々な施設が眠っている。これを起こしていこうということで、西三条の訪問看護ステーション、吉祥院のデイサービスの立ち上げができました。これは、私たちに理解を示す法人や人の繋がりで実現しています。奨学金返還問題は4年前免除となった「子ども」たちが、5年ごとに訪れる来年度の申請では、所得が増え、生活保護基準が下るなどの要因から「返せ」となることもあり得る。どうして食い止めるか。地域で抱えている問題を11支部の団結でさらにがんばっていただきたい」訴えあいさつをしました。 府連を代表して西島藤彦委員長は「法律が終わって10年以上が経過した。今後どう、我々の部落解放運動を広げていくのか。ぜひとも先進事例を数多く実績をあげていただいて、全体の影響を高めていただきたい。差別事件が後を絶たない。人権侵害救済の法律はなんとしても実現したい。安倍政権は憲法改悪をねらっている。基本的人権すら否定されかねない。次の参議院選挙で食い止めなければならない。北神圭朗さんで議席を死守する。狭山は5月で満50年。石川さんは74歳。今年中に決着させよう」と訴えました。 来賓あいさつは、京都市の藤田裕之副市長、北神圭朗・参議院議員予定候補、民主・都みらい市会議員団の安井勉団長、公明党府本部幹事長の大道義知市会議員、自治労京都市職員労働組合の森本尚秀副委員長からうけた。 「私たちは今、何をすべきか―これからの部落解放運動―」と題して菱田直義事務局長は、3部会の報告をおこない、あらゆる差別に反対する立場での協同の取り組み、自力自闘の原点をわがものにし、差別の痛みを知る者だからこそ希求する人間解放の理念を市民に、と提起しました。 その後、「部落解放三大逃走に勝利するための決議(案)」を谷口副議長が、「参議院選挙逃走に勝利し、組織強化と部落解放をめざす決議(案)」を木下副議長が提案し、全員の拍手をもって採決されました。 「排外主義・国権主義と対決し、水平社会実現のため、人間解放としての部落解放運動を、誇りをもって前進させよう」との総会スローガンを議長団から提案。 新役員人事が大会運営委員長の中尾さんから提案され、新役員の挨拶を宮崎議長が行いました。
総会宣言(案)が西村副議長から提案、採択され、議事は終了。最後に村井副議長の団結ガンバロウで、今後の結束を誓い合いました。
なお、2013年度 部落解放同盟京都市協議会役員は、以下のとおりです。
議 長 宮崎 茂(西三条)
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