第54回東三条支部定期大会 開催

 

 

 

 

 

54回東三条支部定期大会が三条高齢者福祉センターで725日(火)おこなわれた。

回数が54回となっているが54年前に支部が結成され当時の様子を振返ることを目的にあえて54回となっているが来年からは2018年定期大会に改めるので回数を数えるのは今回が最後になる。今後も支部設立当時の先人の思いを忘れることなく部落の完全解放にむけて活動していくことが支部代表挨拶の中で報告された。

はじめに支部代表挨拶として「『昨年12月部落差別解消推進法が成立・施行』されたがこの法律は理念法であって、これまでのような『同和事業』中心の法律ではないことの説明がされた。京都市 は国の『同和対策事業法』が期限切れをした2002年度より『同和』研修や同和教育をおこなっていない。この法律により少なくとも調査活動から行ない市民の啓発に取組まなければならなくなった。部落の生活実態も課題があり一般対策で取組まなければならないことになったわけだが、それを実現させるためには自分たちが法律を学習し京都市 へ要求を突きつけていくことが重要である。」と挨拶があった。

来賓として宮崎茂京都市協議長から「京都市協はこの間、京都市 と住宅問題や教育・福祉など中心に部会を行ない一定の前進を見ているところです。まだまだ満足いく回答は得られていませんが、みなさんの支持を受けて今後も京都市 協として活動を行うものです。東三条の仲間のみなさんのこれまで同様の支援をお願いします。」ほかにも前原誠二衆議院議員秘書のメッセージの披露や中野洋一京都市 議会議員も公務のため出席は適わないがメッセージを受けて披露された。

議事は昨年1年間の活動報告と来年度の方針を提案され承認を受けて決議を行なった。なお今回は京都府連の副委員長でもある安田茂樹支部特別執行委員から「私たちはなぜ部落解放運動を取組むのか」というテーマで、基調とも言える内容の講演が短時間ではあったがおこなわれた。内容は「東三条の被差別部落が現在この場所に存在しているが、もともとは四条河原町 の高島屋の南に存在し、中世の頃より自立して集団を形成して信長など時の権力者から一目置かれる存在であった。しかし、秀吉の政策により現在の場所に移転させられた。幕末から今日までそれぞれの時代をしたたかに生き抜き暮らしを守ってきた。この生き様を学習し、

今後の活動にも生かせるところは生かせていきたい。そして部落差別のない社会の実現に向けて共に学習することが大切である。」と話された。

役員人事については中央・府連と同様に支部も役員の任期を2年として本年は役員人事はおこなわないことを提案され了承された。