部落解放を展望するさらなる闘いの構築を!

〜部落解放同盟改進支部第51回定期大会が開催される〜

 

 2022年6月15日、伏見いきいき市民活動センターにおいて、「部落解放同盟改進支部第51回定期大会」(以下、「定期大会」という)が開催されました。

 現在、部落解放運動を取り巻く情勢は、安倍、菅政権を引き継ぐ岸田政権が、最大の人権侵害である「戦争のできる国づくり」を推し進め、その総仕上げとして、憲法の改悪を目論んでいます。また、弱者の切捨てが進められる中で、格差社会が拡大・悪化の一途をたどり、貧困問題が深刻化しています。

 一方、コロナ禍における国及び自治体の政策や取組に対する不信・不満、不確かな情報過多による不安が渦巻き、そのはけ口の矛先は、部落民をはじめとする社会的弱者へと向けられ、インターネット上をはじめとして、悪質な差別事件や人権侵害の増加に拍車をかけています。

 それらのことをふまえ、全国水平社創立100周年の節目を契機に、さらなる闘いの構築で部落差別をはじめとするあらゆる差別の解消と、一人ひとりの人権が尊重される社会を実現するために、岸田政権の強権政治に歯止めをかけ、部落解放の展望を切り拓く闘いの構築を確認した定期大会は、意義深く重要なものでした。

 定期大会では、松田支部長から、「岸田政権は憲法の改悪を目論み、『戦争のできる国づくり』の総仕上げをしようとしています。また、格差社会が拡大する中で、差別事件や人権侵害が後を絶つことなく続発しています。私たちは、全国水平社創立100周年を機に、さらなる部落解放運動の構築で、部落差別はもとより、あらゆる差別の撤廃と、平和と人権が尊重される社会の創造に向けて闘いを進めていかなければなりません。そのためにも、参議院選挙において、福山哲郎候補を国会へ送り出していかなければなりません」という支部代表あいさつが述べられました。

 来賓あいさつにおいては、はじめに部落解放同盟京都市協議会の宮崎議長から連帯のあいさつを受けました。続いて、安井つとむ市会議員のあいさつ、さらには、福山哲郎参議院議員のメッセージを秘書の平田さんが代読されました。そして、京都市を代表して、伏見区役所の後藤副区長のあいさつの後、祝電披露が行われました。

 次に、山田書記長から昨年1年間の活動報告及び、2022年度運動方針(案)が一括提案されて採択されました。

 最後に、部落差別をはじめとするあらゆる差別の解消と一人ひとりの人権が尊重される社会を実現するために、確立された運動方針の下、支部の総団結で闘い抜いくことを確認した、柳生支部長代行の団結ガンバローで定期大会を終えていきました。