2019年 部落解放同盟京都市協議会定期総会 開催
5月30日、京都府部落解放センター大ホールで2019年部落解放同盟京都市協議会定期総会が開催され、市内各支部より112名が参加しました。 来賓として、部落解放同盟京都府連合会より西島藤彦委員長、京都市から村上圭子副市長、社会福祉協議会より村井信夫会長、政党関係からは、立憲民主党市会議員、安井つとむさん、片桐直哉さん、小山田春樹さん、公明党市会議員団より青野ひとしさんが参加。労働組合からは、自治労京都市職員労働組合の篠原輝雄執行委員長、全水道京都市水道労働組合村井一成執行委員長、京都市学校給食員労働組合から田和智子書記長、さらに、部落解放・人権政策確立要求京都市実行委員会より加藤章善会長、雨森慶為幹事にお越し頂きました。
水平社創立宣言を、女性部の桝本よし子さんが朗読した後、全員で解放歌の合唱がおこなわれ、議長団に、東三条支部の北村要さん、西三条支部の中川純さんが選出され、議事に移りました。 はじめに、宮崎茂市協議長が主催者を代表しての挨拶をしました。「2点ほど意思確認とこれからの方向を伝えていきたい。まず1点目は、4月の統一地方選挙において、京都府連平井書記長の3選を果たし、また、私たちが応援した多くの仲間が当選できたことについて、市協のみなさんにお礼を言いたい。今回当選した仲間のみなさんと、しっかり連携して運動を進めていきたい。もう1点は、今年『同和』奨学金の5年に1度の返還免除申請の年にあたるが、必ずしもカムアウトできていない若者たちへ、京都市には特段の配慮をお願いしたい。」と述べました。
次に京都府連から西島藤彦委員長も平井書記長当選のお礼と、次期参議院選挙については、増原ひろこさんの京都選挙区での推薦と、全国比例については岸まきこさんの推薦を決定したことを述べた後「様々な報道でみなさんもご存じだと思うが、日本維新の会の参議院の予定候補である、長谷川豊という人物が、大変な差別発言を行った。彼は、講演の中で、江戸時代の話を出して、士農工商の下に人間以下のエタ、非人がいる。彼らは犯罪のプロで武士でも太刀打ちができない。そういうことを講演の中で堂々としゃべった。何を根拠にそのくだりの部分があったのかということも含めて、強く日本維新の会に対し抗議をした。現在は、候補推薦を一旦停止という扱いになっているが、最近こういう状況が各地で起こっている。一切の差別を許さないという闘いをしっかり展開し、条例づくりを含めた取り組みをしていきたい。またいよいよ今年は部落差別に特化した、差別事件の集約や国民の意識調査が実施される。年度末には一定の中間報告がされると聞いているが、それを踏まえ国として次の、法律に沿っての対策が示されるわけだし、私たちはしっかりとした調査を国にさせ、依然として残る部落差別をどのようにすれば払拭できるのか、完全になくすことができるのか、こんな議論が国で、また京都市をはじめ各地においても展開されることを、求めていきたい」と述べました。
また、村上圭子京都市副市長は「本年3月に発表された人権に関する市民意識調査では、少しずつではあるが社会の意識が変わってきていることが示された。違いを認め合い尊重しあう考え方をする個人が増えることが大切。京都市は今回『共生社会推進室』という人権行政を統括する所属を作った。互いに認め合い共に生きていく社会を目指すとの思いである」と挨拶。続いて社協の村井会長、政党からは安井議員、青野議員より挨拶をいただき、市実行委員会の加藤会長、組合を代表して篠原委員長からも激励の言葉をいただきました。また、最後に参議院選挙立憲民主党予定候補者増原ひろこさんも「女性として、LGBTマイノリティ当事者として8年前から声を上げてきたが、差別をなくす法制定と、全ての政策に人権の視点を入れるため、挑戦することを決意した」と、支援を呼びかけました。
次に司会の古谷宏事務局次長より祝電披露があり、来賓の方々は退席されました。
その後、基調提案である「私たちは今、何をすべきか−これからの解放運動−」が村上光幸事務局長より提案され、全員の拍手で承認。部落解放三大闘争に勝利するための決議(案)を西村一孔副議長が、組織強化と部落解放をめざす決議(案)を村井孝次副議長が提案し、承認されました。
最後の議事である、総会宣言(案)の読み上げを木下松二副議長が行い、これも拍手で承認されました。
議長降壇の後、マイクが司会にもどり、「差別裁判打ち砕こう」の合唱。閉会挨拶は、川瀬武副議長が「社会の意識を変えていくということが、これからの解放運動だと思う」と述べ、全員の団結ガンバロウで運動の前進を誓いました。
集会スローガン
「憲法改悪を許さず、差別排外主義と対決し、共闘する仲間と連帯して、人権確立・部落解放運動を前進させよう」
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