支部結成50周年を契機に

部落解放を展望しうる解放運動の構築を!

〜部落解放同盟改進支部第50周年記念式典が開催される〜

 

 2019年6月22日、新都ホテルにおいて「部落解放同盟京都府連合会改進支部50周年記念式典」(以下、「記念式典」という)が開催されました。

 1969年12月5日に改進支部が産声を上げてから50年を迎えます。『同和対策事業特別措置法』とともに生まれた改進支部は、支部の統一と団結のもとに、あらゆる差別策動と対峙し、差別事件を糺し、困難な闘いを乗り越えながら、部落解放の道筋を切り拓いてきました。

 しかし、今日においてなお、差別事件は後を絶つことなく多発しています。しかも、安倍政権は、最大の人権侵害である「戦争ができる国づくり」を大きく加速させ、憲法の改悪を目論みその総仕上げをしようとしているのです。また、年金や生活保護費の引き下げなど、負担増ばかりを強いられた結果、弱者切り捨てに拍車がかけられ、貧困層が増加し、格差社会が拡大しています。

 それらのことをふまえ、記念式典は、部落差別の現状をしっかりと認識し、これまでの改進支部の闘いの軌跡を礎として、新しい部落解放運動を進める決意を確認するために、とりわけ重要で意義深いものになりました。

 記念式典では、はじめに、改進支部女性部による「竹田の子守唄(元唄)」が披露され、水平社宣言の朗読が行われました。

 そして、主催者代表あいさつとして、松田支部長より、「21世紀は人権の世紀と言われていますが、部落差別をはじめ、人権侵害が増加しています。その中で、支部50周年を契機にさらなる解放運動の構築で、部落解放の展望を切り拓いていかなければなりません。また、7月には参議院選挙がありますが、私たちの声を国会へ届けるとともに、安倍政権を揺るがしていくために、私たちの推薦する候補者の勝利はもとより、参議院選挙で圧倒的な勝利を果たしていかなければなりません」というあいさつが述べられました。

 来賓あいさつにおいては、部落解放同盟京都府連合会の西島委員長、部落解放同盟京都市協議会の宮崎議長、部落解放京都府企業連合会の安田事務局のあいさつをはじめ、立憲民主党の福山参議院議員、安井市会議員、京都府選挙区における増原参議院候補、京都市を代表して田中伏見副区長のあいさつを受けていきました。

 続いて、祝電披露が行われた後、柳生支部長代行の乾杯で歓談に入り、市内各支部の仲間や来賓の方々と交流を深めていきました。

 最後に、部落解放に向けて、さらなる闘いを構築していくとともに、当面の闘いとして、参議院選挙の勝利に向けた団結ガンバローで記念式典を終えていきました。