2024年 市協荊冠旗びらき-京都市長選の勝利を誓い
2024年1月17日、部落解放同盟京都市協議会荊冠旗びらきが、京都ブライトンホテルで開催され80名が参加しました。
古谷宏事務局長の司会により開会し、はじめに主催者挨拶として木下松二議長が「新年早々、能登半島の地震により、多くの方が亡くなられた。心よりご冥福をお祈りする。また、ロシアによるウクライナへの攻撃、イスラエルによるパレスチナへの攻撃により多くの命が奪われている。この異常事態を解決し、人権や人命を守らなければならない。国内では政治資金規正法への抵触による政治不信、原材料の高騰による物価高等で社会不安が広がり、いじめや差別が発生し、特にインターネット上への差別動画の投稿や無責任な書き込みが増大している。
私たちの地域においても住宅や公共施設の老朽化が進んでおり、さらには人口の減少、高齢化等、様々な課題が山積している。こうした中、わたしたちは今一度、運動の原点に立ち返り、何のために活動しているのかを見つめなおし、体制を立て直すことが必要と考える。部落差別は存在しており、そこには予断と偏見によって差別する人、そして不合理な現実だとわかっていてもそれを打ち破れない人がいる。社会のシステムの中で部落差別が亡くならない原因を明らかにし、あらゆる差別がなくなり、後世に部落差別を残さない強い決意をもって活動を進めていきたい。また2月に行われる京都市長選挙で、人権が尊ばれる京都市を目指すため、私たちが推薦する松井孝治さんの勝利を勝ち取らなければならない。」と挨拶しました。
続いて来賓として、平井斉己府連書記長から「被災地である能登半島には少数点在の部落があり、現地の状況は厳しいと聞いている。本日1月17日は阪神大震災が起きた日でもあり、これまで数々の災害で私たちの仲間も多くの被害にあっている。こういった時にこそ解放同盟の仲間と連帯し、支援活動をすることが大事であり、京都府連としても中央本部と連携し、各方面に義援金のお願いをして、一時集約を終えたところである。昨年、京都府連に対して差別意識を持った脅迫メールが届き、犯人が逮捕され有罪判決が出されたが、なぜそこに差別意識が生まれたかを追求し、こうした差別を禁止する法制定に向けた取り組みの強化に繋げていきたい。」と挨拶されました。
続いて自治労京都市職員労働組合から梶村佐知副執行委員長が、「京都市協と連帯して、組合活動を通じた、人権を大切にする取り組みを進めていきたい。」と挨拶があり、吉田良比呂副市長からは「昨年、東京高裁の判決で差別されない権利が認められ、大変意義深いことだと感じている。京都市においても、市民の人権意識が定着してきていると感じる中、一方でネット上では悪質な差別投稿が氾濫しており、京都府と連携し、削除要請を行った。崇仁地域では京都市立芸術大学に続いて世界人権問題研究センターも移転して来た。文化、人権、環境問題に取り組む機能を活用し、課題を共有しながら人権の息づくまちづくりに取り組んでいきたい」と挨拶されました。
続いて北神圭朗衆議院議員から激励の挨拶があり、村井孝次副議長の乾杯の発声で歓談に移りました。歓談中、天方ひろゆき市会議員、菊池一秀市会議員、田中けんじ府議会議員、中村在男社民党京都府連合代表、福山哲郎参議院議員、平田圭市会議員、からそれぞれ挨拶をいただきました。
続いて小林茂事務局次長から泉健太衆議院議員からのメッセージの紹介がありました。閉会直前には市長選挙に立候補を表明された松井孝治さんが到着され、市長選に懸ける決意を述べられました。その後、村上光幸副議長から閉会の挨拶があり、西村一孔副議長の団結三唱で参加者全員の意識を統一し、2024年部落解放同盟京都市協議会荊冠旗びらきを終了しました。
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