2022年 市協荊冠旗びらき 2年ぶりに開催

 

    

 2022112日、部落解放同盟京都市協議会荊冠旗びらきが、京都ブライトンホテルで開催され70名が参加しました。

 村上光幸事務局長の司会により開会し「昨年中止した荊冠旗びらきだが、今年は規模を縮小して開催した」と挨拶し、コロナウイルス感染予防のためのマナーについて協力を参加者へ呼びかけました。主催者挨拶では宮崎茂議長が、「今年33日は全国水平社創立から100年目を迎える。当時、差別と貧困からの解放を願った先人たちは若者を中心として闘いをすすめ、その意思を受け継いで今日まで運動をしてきたが、100年を経過した現在もなお差別の現実があるということは、力不足であった。この100周年が一つの節目だが、これまでの闘いを総括して101年目の闘いをどうするのか、どう闘っていくのかということを確認していきたい。また今年は選挙の年でもある。春の知事選、夏の参議院選と大変厳しい状況だが必ず勝利して、来春の統一自治体選挙へと繋げていかなければならない」と挨拶しました。

 続いて来賓として、平井斉己府連書記長から「この2年間、コロナウイルスとの闘いにあけくれ、中小零細の事業者の方々は厳しい環境を強いられた。33日の水平社創立100周年では『破戒』の映画が上映される。現在的な差別についてしっかりと見つめ、あらたな運動を展開していきたい」と挨拶がありました。

 行政代表としては、吉田良比呂京都市副市長が、「水平社宣言の内容は京都市が取り組んでいるSDGsの取り組みにも通じるものだと思う。60周年には岡崎に水平社創立の地という記念碑を設置した。一人でも多く、人権尊重の意義について感じてもらえたらと思っている」と述べました。

 村井孝次副議長の音頭で乾杯があり、懇談中に立憲民主党の福山哲郎参議院議員が挨拶し「水平社100年の今年、人権擁護法を成立させたいと思っていたが、かなわずに悔しい。しかし若い世代との会議を継続し、差別がおかしいという声は徐々に広がっていると感じている。初心を貫くためにも前を向いて頑張っていきたい」と決意を述べました。

また他にも労働組合、友好団体、市会議員などから、たくさんの激励のご挨拶をいただきました。

 たけなわの宴席ではありましたが、閉会挨拶の時間となりました。川瀬武市協副議長は、「約2年にわたるコロナの影響で、運動についても集会などの縮小や中止を余儀なくされてきた。その中でも、京都市協は宮崎議長を先頭に市内11支部が、それぞれ創意工夫しながら運動を進めている。市協3部会の成果もあり改良住宅の建て替え事業も進んでいる。人の世に熱あれ人間に光あれという崇高な理念を引き継いで、この100年の歩みとを止めることなく続けていこう」と述べました。団結三唱は木下松二副議長の音頭により、新たなスタートを切るべく全員力強く唱和し、2022年京都市協荊冠旗びらきを終了しました。