2016年 部落解放同盟京都市協

 

各支部支部長新年挨拶

 

 

 

 

 

 

 

 

千本支部 支部長 谷口 英雄

 

新年明けましておめでとうございます。

昨年、412日(日)、第18回統一地方選挙、京都府議会議員選挙の投開票が行われ、

皆さんのご支援ご協力もあり5367票を獲得し,組織内候補者で民主党公認の平井斉己さんが厳しい選挙戦を勝ち抜いて見事に当選しました。

また、戦後70年目をむかえ「きたけん」学習会でも大阪人権博物館(リバティおおさか)館長・朝治武さんより「戦後70年平和を考える〜戦時下の部落問題〜」をテーマに講演をしていただきました。戦後70年を迎える2015年は、集団的自衛権の容認、派遣労働法改正、TPPへの参入、マイナンバー制度の導入などの日本の動向など、我々の置かれている状況が大きく変わってきていること、今日をどう生きるか,私たちに問いかける講演をしていただきました。

本年も、空き店舗の活用や住宅の耐震補強、建て替えなど千本支部の皆さんに直接かかわる事業について『じうん』と連携をとりながら解決し進めていきます。

 

 

田中支部 支部長 梅井義行

 

 新年明けましておめでとうございます。

仲間の皆さんに年頭のご挨拶を申し上げます。

 昨年の夏に安倍内閣は、世論調査でも反対意見が圧倒的に多く国民に十分な説明ができていない中、数の力で安全保障関連法を成立させました。このことは、集団的自衛権の行使を可能とするもので、個別的自衛権のみを許容してきた憲法9条に明らかに違反するもので、違憲といわざるを得ない。また、自衛隊の武力行使が際限なくひろがり、他国の戦争に巻き込まれることで、日本が戦争当事国になってしまう危険性があり、極めて許すことができない戦争法であります。さらに、経済政策は大企業だけが潤うことで、雇用を中心とした社会情勢は厳しくなる一方で、貧困格差が大幅に拡大しています。

 このように、社会が不安定になるほど、部落差別や社会的弱者に対して差別が強化されることは、歴史が証明しています。厳しい荊の道を乗り越えていくために、京都市協荊冠旗の下、各支部と団結し微力ながら活動をすすめていく決意であります。

 

 

錦林支部 支部長 森下信一

 

 昨年は、安倍政権のよる戦争法案といわれる安保法制、集団的自衛権が閣議決定され憲法9条に関する議論がされています。私たちも、戦争反対、平和を守る立場に変わりなく今後も中止していきたいと考えます。また、私たちの周りでも悪質な差別事象が発生し、何か社会情勢、差別事象も過去に戻ったような、そんな気持ちにさせられます。そのような中、わたしたち錦林支部は支部員が中心となり「錦林総合まちづくり協議会」で、地域に根差した活動を推し進めています。

 今年は、京都市長選挙や参議院議員選挙があり、わたしたちが推薦する候補者の必勝に向け、格差がない社会を実現するために取り組みを行い、地域では、まちづくり協議会を邁進してまいります。

 

 

東三条支部 支部長 木下松二

 

 新年明けましておめでとうございます。年頭にあたり一言ごあいさつを申し上げます。

 「戦争法」は、安倍政権が多くの市民が反対を訴えた声を無視し、昨年9月、強行に成立させました。今後、市民の自由と人権が脅かされ、日本が再び「戦争への道」を直走る危険性が高まりました。私たちは『戦争は最大の人権侵害』であることを広範に訴え、反戦平和、人権社会構築をめざす取り組みを進めていかなければなりません。

 さらに、部落差別をはじめとした差別事象は無くなっていません。また、在日外国人へむけたヘイトスピーチもより深刻化している状況です。このような情勢のなか、「差別禁止法」や「人権侵害救済法」の制定は重要です。

 私たちは荊冠旗の下に結集する多くの仲間と、また、私たちの思いを共有できる市民と連帯し、人権が真に確立された社会をめざし、いっそう取り組みを進めていくことをお誓いして、新年のあいさつとさせていただきます。

 ともに、がんばりましょう。

 

 

西三条支部 支部長 松下博之

 

 新年明けましておめでとうございます。

 日頃は、私たちが進めている活動に深いご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。

 福祉で人権のまちづくり運動の一環としてはじめた、ひとり親家庭の子ども居場所づくり事業も、今年で3年目を迎えました。校区内外の子どもたちと学生ボランティア、NPOボランティア、中京いきいき市民活動センター、西三条支部が、それぞれに協働して取り組み、ますます深化させ、厚い信頼を得ています。さらに「あかしやふれあいネットワーク」の高齢者等の安否確認や高齢者実態調査などを全市に向けて発信しています。今年は、旧壬生隣保館跡地に建設された「特別養護老人ホーム朱雀寮」が6月にオープンします。これまで以上に福祉で人権のまちづくり運動を、さらに力強く進め、また、2月の市長選には門川大作市長の三選と夏の参議院議員選挙では福山哲朗参議院議員の四選、比例区の自治労組織内候補「えさきたかし」議員の再選必勝を目指して支部をあげた闘いを進めていきます。

 

 

七条支部 支部長 岸田 一彦

 

 仲間のみなさんに、新年にあたり、心より連帯のご挨拶を送ります。

 昨年9月には安全保障関連法案、「戦争法案」が国会で成立し、戦争のできる国づくりがますます進行しています。京都においても、1000人委員会が立ち上げられ、広範な市民による反対運動が展開されましたが、強硬に採決されてしまいました。今年7月には、憲法改正を視野に入れた攻防が、参議院議員選挙闘争をめぐり激しく展開され、この国の歴史的な方向性が決定されることとなります。私たち七条支部も、京都市協とともに全力で闘う決意です。

 地域では高齢化と教育格差が進行し、厳しい状況が続いていますが、微力ながらも住民の方々とともに、部落解放運動を前進させるべく、今年一年取り組みを進めていきます。

 

 

 

吉祥院支部 支部長 關 正雄

 

 新年あけましておめでとうございます。

 吉祥院支部では、「教育保育、人権啓発、まちづくり」を地区における中心課題と位置付け、各対策部を中心にその解決に向けた事業を取り組んでいるところです。

 また,吉祥院では,NPO法人ふれあい吉祥院ネットワークを中心に人権啓発事業やイベント等を実施し、地域住民による、人権を尊重する「吉祥院のまちづくり」を目指した取り組みを行っています。

 しかしながら,今もなお、差別落書きや差別事件等が相次ぎ発生するなど、私たちを取り巻く状況はまだまだ厳しいものがあります。

 一昨年12月に京都市会では,ヘイトスピーチ(増悪表現)被害に対する意見書の提出について,全会一致で可決されました。これを受け,吉祥院支部でも,昨年3月に支部集会を開き,支部員に対して学習会を取り組んできました。

 また,1965年に同和対策審議会の答申が出されてから,昨年の8月に50年を経過し,その答申についても11月の支部集会において学習を行うなど,解放運動に積極的に取り組んできたところです。

 結びに、これまでの運動における取り巻く状況を踏まえ、今後の部落解放運動の方向性等を確認するとともに、一日も早い部落の完全解放に向け、支部員の総力を挙げて取り組んで参る所存です。

 

 

久世支部 支部長 丸山 勝

 

新年明けましておめでとうございます。

昨年は敗戦後70年の年でしたが9月には安全保障関連法が成立し、戦争のできる国へと進んでいます。戦争こそが最大の人権侵害であること思い返さなければなりません。さらには、長年、私たちが求め続けている人権侵害救済法の制定に向け足元の活動を強化しなければなりません。

京都市協における各部会に積極的に参加し、「戸籍等の不正取得に対する事前登録型本人通知制度の充実」「差別事象に対するガイドラインの改正」「広義のストック活用計画の推進」「京都市における障害者差別解消法の運用」をはじめ多くの課題に対する取り組みを進めます。

また、久世支部としては、部落解放運動はもとより、桂川・新川環境整備事業により劣悪な住環境が解消されたことと「住環境の改善なくして差別意識の解消はない」との私たちの思いを次の世代へ継承していくために、昨年設立した「NPO法人久世桂川・新川の河川美化をすすめる会」の活動を進めてまいります。

 

 

清井町支部 支部長 藤木輝幸

 

 新年あけましておめでとうございます。

 今年からマイナンバー制度がスタートしました。住民票をもつ人全員、日本国民だけでなく、中長期の在留外国人や特別永住者に12桁の個人番号が付けられ、個人情報をコンピュータで一元的に国家が管理する仕組みとして制定された。当初の社会保障の充実をはかるという政策目標はそぎ落とされ、銀行口座や検診情報、そのほか自治体の要望をふまえた利用範囲の拡充などの法改正が安保法案審議の混乱の中でなされた。これらのことからも、政府の、「まずは番号ありき」で制度を導入し、その後に利用内容を民間活用などもふくめ限りなく広げていく思惑が見える。今後、番号とカードがひとり歩きし、人権侵害やプライバシー侵害が危惧されるマイナンバー制度には慎重な対応をしなければならないと思います。本年も京都市協の指揮の下活動を進めていく事を決意し、挨拶とさせて頂きます。

 

 

辰巳支部 支部長 村上 真次

 

 2016年の年頭にあたりまして、辰巳支部を代表しまして、一言、ごあいさつを申し上げます。

 昨年は、戦後70年、阪神淡路大震災から20年、同対審答申から50年の節目の年でしたが、辰巳支部も結成から40年の節目の年でした。

 11月の定期大会では、結成当時からの唯一のメンバーで、支部の先頭で頑張ってこられた村井信夫顧問に、当時を振り返って、エピソード等をまじえながら思い出を語っていただきました。先人の方々が築き上げてこられた支部の足跡を振り返り、さらに時代に応じた運動に繋げていくことが、私たちに課せられていることを、参加者全員で確認しました。

 同盟員の皆さん、辰巳支部は微力ながらも、宮崎議長を先頭に、11支部の団結をよりいっそう強固にし、「よき日のために」これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

 

改進支部 支部長 松田 敏明

 

 2016年の年頭にあたり、支部を代表してごあいさつと新年に向けての抱負と決意を申し上げます。

 安倍政権は、戦後七〇年という節目の年に、多くの国民が抱く疑問や不安を無視し、憲法学者の多くが「違憲」と指摘する『安全保障関連法案』を強行採決して、最大の人権侵害である戦争をする国づくりへ大きく踏み出しました。また、アベノミクスは、一部の大企業の景気回復をもたらしたにすぎず、その一方で、弱者切り捨てに拍車がかけられ、貧困層が増加し格差社会が拡大しています。

 さらに、昨年は「同和対策審議会」答申がだされて五〇年という節目を迎えましたが、悪質な差別事件や人権侵害は後を絶つことなく続発しています。このような状況の中でこそ、私たち解放運動の高まりが求められており、社会状況を的確にとらえ、創意工夫を積み重ねた一層の構築と実践が必要です。総力をあげて闘いぬき、部落解放の展望を切り拓いていくことはもとより、さまざまな人権問題の解決につなげていきましょう。