2016年市協荊冠旗びらき 多くの仲間と盛大に開催!

 

 

 

  部落解放同盟京都市協議会2016年度荊冠旗びらきが、113日、京都ブライトンホテルで開催され、友好関係にある政党、労働組合の代表、行政関係者、そして多くの支部の仲間たち140名が集い、盛大に開催されました。

 

 京都市協を代表し、冒頭宮崎茂議長は「2011年に議長に就任し、あしかけ5年。福祉施策を活用し、冷え切った地域の現状を前に進めていこうと取り組んできた。田中には小規模多機能施設、改進は第2児童福祉センター、西三条では6月に特別養護老人ホーム、吉祥院デーサービスセンター等々、福祉施設や医療機関と連携して、地域や学区の方々にも活用してもらえる施設ができている。その大きな集大成の一つとして、右京区役所跡地に建設予定の特別養護老人ホームがある。人材の確保、人材育成のために必死に頑張っていくことが大事。2点目に、戦後70年の昨年、安倍内閣は戦争法案を強行採決した。断じて許せない。廃案に追い込まなければならない。生活の苦しい家庭の子どもたちが、就職の一つとして戦場に送られる。7月の参議院選挙では法の廃案と人権侵害救済法制定のためにも民主党を中心とした野党勢力を拡大しよう。京都市長選。仲間だからこそ、いろいろ言ってきたが、門川市政の3選を勝ち取っていく。今年は申年。安倍政権が去る年にしていこう」と述べました。

 

 続いて、京都府連を代表して野口峯吉府連副議長が「昨年は、民主主義とは何かを考えさせられた。選挙で選ばれた多数派の決定について、少数意見の尊重どうしていくか。沖縄の基地問題もある。彼らの民意が踏みにじられていいのか。今年は安保法案の成立見直しを迫っていくが、あれだけの巨大与党をつくったのは、われわれだという自覚も必要だ」と連帯をこめた挨拶をしました。

 また、京都市行政を代表し、藤田裕之副市長は「水平社宣言の世界記憶遺産登録について、地道な取り組みの中で、多くの市民の合意の中で、人権を大切にする社会が着実に前進してきているという思いを持っている。この間の前進として、事前登録型本人通知制度が全国に先駆けて確立した。せっかくの登録制を、まず職員が活用しよう、そしてもっと市民に広げていこうということで、215日付けの市民新聞の特集記事の中でマイナンバー制度の情報と合わせて、この事前登録制についても広くお知らせしたい」と挨拶。

 続いて連帯する労働組合を代表し、解放共闘より谷口富士夫事務局長は、2014年にノーベル平和賞を受けた、マララ・ユスフザイさんの言葉「1本のペン、教育で世界を変えられる」を引用しながら、教育・啓発活動にも力を入れていきたいと挨拶しました。

 

 政党代表挨拶は、予定していた民主党京都府連会長、泉ケンタ衆議院議員が、急遽、国会採決のため東京に向かったため、福山 哲郎参議院議員の到着を待つとアナウンスがあり、乾杯に移りました。

村上光幸副議長が発声のあいさつで「かつて私たちの先人達は、その当時の同情的融和運動から脱却して、部落民一人一人が声を挙げ立ち上がり、水平社が生まれた。私たちはその先人の意志をしっかり受け継ぎながら、今年も部落解放運動に邁進していきたい。選挙闘争も圧倒的勝利で私たちの声が反映できるような取り組みをしていこう」と述べ、乾杯。歓談に移りました。

 

途中、到着した福山参議院議員から、さっそく挨拶をいただきました。いわく「どんどん格差が広がり、社会が分断され、いわれのない誹謗中傷や差別発言がインターネットやその他に出回り、ヘイトスピーチに対する規制法案も国会で棚晒しというのが今の状況です。大変辛い状況だが、だからといってあきらめるわけにはいかない。安倍政権がこんなに強い状況を作ったのは、我々の責任もある。そして人権擁護推進法案を我々の政権で作れなかったことが、今の体たらくを生み出していると、率直にお詫びしたい。しかし現政権の傍若無人をほっておいていいわけではない。軽減税率も1兆円のうち6千億は高額所得者のために使われる。一昨日、安倍総理は女性の非正規パート労働者は月25万円稼げると国会で発言した。そんな社会が日本のどこにあるのか。パートの平均賃金は月11万円ほど。首相はどこを見てアベノミクスが成功したと言うのか。皆さんと一緒に、7月の選挙、この1年がんばりたい。与野党が拮抗し緊張感をもってやらないと、今みたいな好き放題がまかり通り、挙げ句の果てには憲法改正という話まで出てきた。安倍政権の暴走を止めるために、私も4期目何としても頑張りたいと思う。宮崎議長を中心に、福祉のまちづくりを地域でやっていただいていることに心から感謝する。朱雀寮が視覚障害者の方の老人ホームとしてできる。私は障害者団体連合会の会長でもあり、去年のボランティアコンサートにもご協力をいただいた。これからもみなさんの、お気持ちと、くやしさと、地域を良くしたいという思いをしっかり受け止めてがんばりたい。自治労の応援する江崎たかしさん、選挙区では福山 哲郎、また今年お願いすることになりますが、よろしくお願いします」。

 

京都市会から、山本ひろふみ議員、安井勉議員が挨拶。公明党からは青野ひとし議員、社民党を代表し佐藤大さんからもメッセージをいただきました。

前原誠司衆議院議員も駆けつけ、「今年は選挙の年です。安倍政権の3年間で格差は広がり、京都での修学援助率は2割にもなった。子どもの貧困も含めこの事態を是正するためにがんばりたい」と挨拶しました。北岡ちはる府会議員、田中けんじ、平井としき府会議員も登場し、府議会での人権確立を誓いました。

宴もたけなわでありつつ、閉会の挨拶を西村一孔副議長が行い「戦争をしない、差別がない、その当たり前のことを我々は求めている。我々は選挙で、本物の人を選びたい。組織の確立、2016年の取り組みを乗り切っていくことを確認したい」

最後に谷口英雄副議長が「これからも私たちの道は平坦ではない。しかしその先には必ずよき日が来ることを確信している。選挙の年、みなさんと闘いを勝利に導きたい」と述べ、よき日をめざして団結ガンバローを行い、閉会しました。