2022年 部落解放同盟京都市協議会議長 新年挨拶
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、また、新たにオミクロン株が流行し始め、社会・経済活動が再び制約されようとしています。
さて、今年3月3日は「全国水平社創立百周年」を迎え、また、4月2日は「京都府水平社創立百周年」を迎えます。先達が部落差別と貧困からの解放を願い起ちあがった自力自闘の精神を、いまに引き継ぐ私たちは、未来ある子や孫に苦渋の道や生きづらさを感じさせない社会をめざして闘わなければなりません。3年前、市協は百周年を迎えるにあたり新たな部落解放運動の創造にむけて「支部自慢・ムラ自慢運動」を提唱してきました。いよいよ、その真価が問われる年になります。
市協の活動方針である「福祉で人権のまちづくり運動」を進める三部会(まちづくり部会、人権確立部会、教育・保育部会)は、着実に成果をあげてきました。昨年9月に発表された「京都市営住宅ストック総合活用指針」では、新たに久世、辰巳、改進地区の団地再生計画が明記されました。当該支部は行政案を待たず、どのような団地再生(創生)を進めるのかの見取図をつくり、早急に住民を巻き込んだ「まちづくり協議会」を組織していかねばなりません。
また、先行している田中、錦林、東三条、西三条の4地区6団地も老朽化住宅の解体工事や実施設計等が着々と進められています。賑わいや活力をつくり子育て世代などが安心して住み続けられる「まち」を創りあげる取り組みを強化する必要があります。
さらに、市民の戸籍等が不正取得された事件が発生しています。事前登録型本人通知制度の登録率の低調、制度の課題をはじめ他人の身元調べを求める市民意識などの問題が露呈しています。制度の見直し、市民啓発と職員研修の充実、さらには教職員の意識調査や市職員の意識調査は必要不可欠であり、京都市に強く求めていきます。
他方、春の府知事選をはじめ夏の参院選は、推薦候補者の必勝にむけて全力で闘い、2023年春の統一地方選においては、平井としき書記長の四選必勝など目指し、府連の先頭に立って進める決意をして新年の挨拶とします。
部落解放同盟京都市協議会 議 長 宮 崎 茂
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