コロナ禍にも 京都市表敬訪問
村上光幸市協事務局長の司会で進行され、自己紹介の後、宮崎議長が挨拶をし、「現在、コロナ禍の状況で、私たちの活動も制限されているが、昨年来、府下の市町村を回って意見交換し、来年の全国水平社100年までに人権にかかわる条例をつくっていきたいと協議している。京都市の予算の組み立ても大変厳しいと聞いているが、しんどいところを共有しつつ乗り切るべきだと思う。私も議長に就任して10年がたつので、一つの集大成としてがんばっていきたいと思っているので、今後ともよろしくお願いしたい」と述べました。
山村室長から京都市側の紹介がおこなわれ、村上副市長が「今朝、行財政改革の本部会議ということで門川市長から、幹部職員へ『全職員に改革の目的をしっかり共有し、未来の世代のためにも持続可能な京都市政でなければならず、一人一人の職員が足元を見つめなおし点検するように』と呼びかけがあった。医療崩壊の一
その後の懇談では、副市長が本部会議の折には、市長から職員の給与カットの話まで出たことや、保健センターの保健師の超勤問題がどれだけ増員しても解決しないこと。ワクチンへの期待が高まり、3月中旬くらいから、医療関係者、その後65歳以上の高齢者、リスクのある人と接種をおこなっていくことになるが、スムーズにできるかどうか心配していることなどが話されました。京都市内には高齢者が40万人いて、元気な人ばかりではないうえ、ファイザー社のワクチンはマイナス70度以下で保存する必要があることなど、国の指示とはいえ、実際の作業を考えると気の遠くなる話ではあるとも述べ、医療機関との調整も含め、現場の苦境が伝えられました。
平井書記長は、来年度予算編成について、市内のまちづくり、団地再生計画が先送りになることは、せっかく計画を立てている中、単純な住環境保障ではない、周辺も含めた議論として積み上げてきたので、冷え込まないかと心配していると述べました。宮崎議長も予算の執行だけではない、資産の活用という観点を提案。副市長も、京都市が財政再建団体になるというシュミレーションを回避するため、投資的施策も工夫して検討すると同意しました。
最後に、部落解放同盟が全国水平社100年に向け、島崎藤村の「破戒」を原作とした映画製作を企画していることから、ロケ地は全国に及ぶものの、撮影は東映の京都撮影所が中心になり、市内のロケもあるとして、京都市の協力をあおぎ、訪問を終えました。
|