吉祥院支部第45回定期大会 開催

2024年7月5日(金)、午後7時より部落解放同盟京都府連合会吉祥院支部第45回定期大会を吉祥院いきいき市民活動センターにて、22人の支部員・ご来賓の参加のもと開催しました。開会にあたり、主催者を代表して、吉田支部長から「吉祥院支部では、NPO法人吉祥院ネットワークを中心に、地域住民相互の理解と連帯を深め、その中で私たちは積極的に人権啓発活動を推進し、心ふれあうまちづくり、差別のないまちづくりを目指した粘り強い運動を展開しているところである。また、吉祥院地域の伝統文化であり、国の重要無形文化財である吉祥院六斎念仏の活動に対しても、これまで通りのバックアップ、そして差別と共に歩んだ吉祥院六斎の歴史を知り、その思いと文化を継承していく取り組みを進めていく。部落差別の現状だが、最近は目に見えて増えてきている。中でもインターネットやyoutube等の悪意のある動画配信などが目に余るものがある。私たちはそのような差別に負けないように学習をし、正しい知識を得なければならい。仲間が差別を受けたら、仲間を守り、闘っていく仲間意識を持った組織づくりを強化していく」と述べました。続いて、ご来賓の方々(部落解放同盟京都市協議会木下松二議長、NPO法人ふれあい吉祥院ネットワーク木村俊典副理事長、南区役所瀬野伸輔副区長、中村まり公明党京都市会議員、地域支援団体バンブーヒップ和久望代表)から挨拶を頂きました。その中で、部落解放同盟京都市協議会の木下議長からは「ロシアによるウクライナへの攻撃や、またパレスチナによるガザ地区への攻撃により多くの人が亡くなっている。人権を大切にするという立場で、こうした行為については許してはならない。解放運動を取り巻く状況については、昨年6月に東京高等裁判所において、差別をされない権利を認めるという判決が出された。5月には大阪地裁において、部落探訪を取り消すための判決が出された。今後、埼玉県、新潟県等の裁判が行われます。この結果が次へのステップになっていくと考えている。また、2003年に戸籍謄本を無断で取り寄せて結婚に反対するという結婚差別事件が起こり、この事件を契機に、事前登録型本人通知制度を制定した。20年以上の前の事件だから今はそんな事件はないということではなく、部落の外へ住んでいる人が差別をされた、だから、今、この事件が起こっても全く不思議ではない、泣き寝入りしているケースも多々ある。本人にとっては、結婚差別を受け、自分が差別していた立場から差別される立場になるという二重のショックであり、過去にはこれで自分の命を絶ったという悲しい現実もあった。今後もさらに差別問題について勉強し、広げていく取り組みをしていく」と激励の挨拶を頂きました。

議事に入り、2023年度一般活動報告、2024年度運動方針(案)、2023年度会計決算報告及び2024年度会計予算(案)の提案があり、採択されました。その後、部落解放三大闘争に勝利するための決議(案)、大会スローガン、大会宣言(案)が提案、承認されました。後に、藤本副支部長の団結ガンバローで定期大会を終えました。

 

 役員体制は、昨年度に引き続き、以下の通りです。

  支部長    吉田 渉

  副支部長   木村俊典・藤本武史

  書記長    松田誠二

  書記次長   山中武志・木村宜史

  会計     足垣 寛

  特別執行委員 山中兼一・廣瀬光太郎・西村一孔

  会計監査   山中兼一