リベレーションフェスタ2020実行委員会

今年のフェスタは中止へ…

 

 714日(火)部落解放センターにて、リベレーションフェスタ2020実行委員会が開催されました。

 例年、9月に開催しているフェスタについては、3月ごろに梅小路公園へ問い合わせ、場所の仮予約をおこないます。今年も同様に913日の日程で仮予約をしていました。また消防音楽隊などの派遣承認手続き、ステージプログラムの大きな流れなども構想していましたが、新型コロナウイルスの感染予防により、あらためて解放同盟や、関連するイベントの今後の日程を確認したところ、多くが中止や延期、また大会関係は大幅な規模縮小ということで、リベレーションフェスタに関しても、実行委員会で今年の方向性について論議することになりました。

 9支部の支部代表者が参加し、全員から意見を聞いたところ、「開催はきびしいと思う」「ふれあいを大事にしたイベントで蜜を避けることがむずかしい」「今年は見送る方がいい」「地元の夏祭りも中止だし、クラスターが出たら取り返しがつかない」「人権をかかげたイベントである以上、不特定多数の安全を確保することが第一」「久世和太鼓の練習もやっと再開したが、参加については親御さんの理解が得られない」等々。

 様々に発言をいただきましたが、全員が中止の意向を述べました。ということで、今年のリベレーションフェスタは見送られ、来年につなげるべく、2021年の実行委員会は、早い段階で第1回目を開催していこうということになりました。

 

 それにしても、新型コロナウイルス感染症(covid-19)の世界的な拡大の原因については、ここにきて、ある特定の国や地域の問題ではなく、地球環境の悪化による温暖化や、携帯電話にも使用されるレアメタルを求め、熱帯雨林の奥深くまで侵入する人類が、ブッシュミートと呼ばれる野生動物を殺し、コウモリを介してウイルスに感染した動物たちを食するようになったこと、新自由主義経済がもたらしたグローバル化と都市化による人為的な原因について報告がなされています。

 また、感染の広がりにより被害を受けるのは、やはり社会的に低位におかれている人々であるということで、格差と貧困、差別と人権侵害が可視化されました。

 「人権・環境・平和」を掲げて昨年30回を数えたリベレーションフェスタのモチーフは、まさに、今現在、この世界に必要とされる理念であると確認されます。

 今年は、いつものように梅小路公園に集うことはかないませんが、一人一人が、自分たちの身近な足元で、人権・環境・平和にむけての取り組みをこつこつと、続けていけたらと願っています。