リベレーションフェスタ2014が、晴天のもと開催

 

 

リベレーションフェスタ2014が、今年も928日(日)に梅小路公園で開催されました。25回目となるフェスタは、四半世紀の歩みを通じ、差別問題や人権課題について「交流」をキーワードとして取り組んできました。今年も晴天に恵まれ、多くの市民のみなさんに参加していただきました。

開会セレモニーは、京都市消防音楽隊によるパレードの後、仲村良昭副実行委員長の開会宣言とファンファーレで始まり、岩井一喜実行委員長が挨拶。開催にこぎ着けるまでの各種団体のご協力、参加されたみなさんへのお礼と、「人権と環境の世紀」を掲げたフェスタの意義について述べました。

次に、来賓として宮崎茂部落解放同盟京都市協議会議長が、「フェスタは、私たちの福祉や人権・平和などについての取り組みを様々な各種団体の方々と共有する場でもあります。観光都市京都を掲げつつヘイトスピーチなど、他人を排除、誹謗する発言も繰り返されている現状に対抗し、皆様とスクラムを組みながら、差別や偏見のない社会をつくっていきたい」と挨拶され、部落解放同盟京都府連からは平井斉己府連書記長が「このようなイベントを通じて、共に過ごすことが重要だと思う」。平竹耕三京都市文化市民局長は「長い継続した取り組みに敬意を表し、2020年のオリンピックを一つの目標として人権文化の息づくまちをさらに発展させたい」と挨拶。また、京都市女性連合会より佐伯久子会長は「このような機会を通じて、人権問題や環境問題に関わり、一層の実践と学習を積み重ねていきたい」との祝辞をいただきました。

 

ステージでは、京都市地域女性連合会による日本舞踊、MINAMINA(ミナミナ)の会によるアイヌの歌と踊り、吉祥院子ども六歳念仏、久世文化振興会:和太鼓倶楽部「白虎」の歌と和太鼓演奏、FDFダンスサークルによるダンシングが披露されました。発表の合間には、それぞれのブースからのアピールがあり、古着販売のブースを受け持つ京都市環境政策局がエコちゃん、こごみちゃんと一緒にゴミの減量についてアピール。タオ指圧や、紛争の絶えない世界を自覚しつつ「戦争よりもゲームを楽しもう」というブースを担当してくれた、京都タオサンガセンター、昨年よりもさらに粒子の細かいミストを持参して、涼を提供してくれた京都市上下水道局が、それぞれにメッセージを伝えてくれました。

模擬店も大盛況で、特に京都市協女性部の手作り「牛串カツ」は、前日準備から一本一本思いのこもった一品で、好評でした。

子どもたち、大人、高齢者の方々、多様な世代が一堂に会し、共に過ごすことができるのも、フェスタの有意義な点だと思います。これからも、互いの違いを認め合いながら、全ての人の人権が大切にされる未来を、共につくっていきたいものです。