総 会 宣 言 (案)


 
憲法が危ない!
いま、安倍内閣は日本を戦争のできる国づくりへ進もうとしている。国民主権(民主主義)、戦争放棄(平和主義)、基本的人権の尊重(人権主義)の三主義を謳った崇高な現憲法を改悪しようとしている。
 部落解放の父である故松本治一郎委員長は、戦争は最大の人権侵害である。平和を守ることは人権を守ることでもあると訴えられた。今こそ、この想いを運動の主軸に据えた闘いを進めていかねばならない。
 私たちは厳しい時代のなか、本日ここに「2014年部落解放同盟京都市協議会定期総会」を行い、差別の撤廃と人権が尊ばれる社会づくりに取り組むことを誓い合った。
 今年は、久世結婚差別事件が発生してから40年、府連の民主化闘争を勝ち取ってから40年の節目の年である。この年から市協の雇用促進闘争や組織拡大・強化の闘いを推し進め、市内に11支部を勝ち取り「荊冠旗」を揚げることができたのだ。私たちは、先人が築き上げた運動の歴史と伝統を継承・発展させながら、時代の求めに対して柔軟に対応した闘いを推し進めいかねばならない。
 ここ数年間、市協は「まちづくり」、「人権確立」、「保育・教育」の三部会を中心に主要な課題やテーマーを学習し論議し、一定の成果をあげてきた。この成果を地域課題と結合させて、幅広い各団体や人々と連携しながら「福祉で人権のまちづくりを!」を、日常生活圏域で根付かせていかねばならない。
 そして、来春に予定の第18回統一地方選挙では、平井斉己府連書記長(府会・北区選挙区)の再選を必ず勝ち取ることと、人権や平和、環境、福祉などの課題に積極的に取組む候補者の必勝を目指して全力で取り組まなければならない。
 時代が厳しければ厳しいほど、市内11支部の仲間の団結が必要になってくる。私たち市協の「宝」は団結力である。幾多の困難と荊(いばら)の道であろうが、差別のない「よき日のために」歩み続けることを、宣言する。



                                                             2014年5月20日

                                                                  2014年部落解放同盟京都市協議会定期総会