統一地方選挙闘争に勝利し、組織強化と部落解放をめざす決議(案)

 



 京都岡崎の地で水平社が創立され、宣言が発せられてから今年で92年の時が経過した。今、マイノリティ当事者による高らかな人権宣言として「世界記憶遺産登録」の運動として結実しようとしている。そのことの最も大きな意義は、「人間を尊敬することによって自ら解放せんとする者の集団運動」の必然をとき、人間としての誇りを根拠として「人の世に熱あれ、人間に光りあれ」と、普遍的で根源的な希求が、今も尚色あせることなく私たちの願いであり、また、むしろそうした願いが逼迫した情況に私たちが生きているということだ。私たちはこの登録運動の過程で、水平社宣言の精神を広範な人々に伝え、様々な市民団体との共闘を勝ち取っていく必要がある。
 「大東亜共栄圏」を築くべく「鬼畜米英」を合い言葉に無謀な侵略戦争に突き進み、惨敗した過去の経験から学び、日本は憲法9条のもと、軍隊を持たず戦争をしない国として、戦後69年を歩んできた。しかし、今また、先の戦争により命を落とした人間を、「英霊」としてまつる靖国神社に一国の首相が参拝するということは、「神国日本」の優越性を他の国に認めさせようとする行為に映ることは、「積極的平和主義」なる詭弁を弄しようと免れることはできない。
 現政権が目論む「憲法改悪」の本旨は、日本が築いてきた「平和主義」の放棄と同時に、さらに問題であるのは「基本的人権」をこの国に生きる人々から剥奪しようとすることにある。「人権」「平和」「環境」を基軸として取り組み進めてきた私たち部落解放同盟の団結と、各界各層の人々との連帯が、今ほど強く求められているときはない。
 来年4月に行われる統一地方選挙は、生活圏の場である地方から、安倍政権に対し異議を申し立てるための大きな分水嶺である。とりわけ京都では、平井斉己京都府連書記長の2期目の勝利を勝ち取ることは必須であり、何としても京都府議会における解放の議席を死守しなければならない。各支部においても、選挙闘争を通じて組織強化をはかり、私たちの取り組みに賛同し、人権確立の社会を築く議員を一人でも多く市会・府会に送るべく、他団体との連携も模索しながら取り組んでいこう。
 困難な状況にたじろぐことなく、一人ひとりの真摯な姿勢こそが、組織強化と部落解放の前進を勝ち取っていくことを確認し、ここに決議する。


                                                             2014年5月20日

                                                                  2014年部落解放同盟京都市協議会定期総会