2015年 連帯、団結を誓い、市協荊冠旗びらき開催!

 

 

 

 

114日、部落解放同盟京都市協議会荊冠旗びらきが京都ブライトンホテルで開催され、各界各層より来賓をお招きし、市内11支部の支部員を含め120名が参加しました。

主催者を代表して宮崎市協議長が挨拶し、「昨年の部落解放研究第48回全国研究集会では、分科会で戸籍等の取得に対する事前登録型本人通知制度について、京都市の取り組みを報告させていただいた。全国的にもモデルとなる取り組みであると賞賛され、誇りに思う。これもひとえに、サポートしてくれた市協役員や各支部の力であり、京都市の協力を得て制定できた。今年は様々な意味で節目の年であるが、中でも同対審答申50年ということで、ヘイトスピーチ等許すことのできない差別事象にしっかり対応していきたい。また、4月の統一地方選挙に関しては、各支部推薦した候補者に対しては、1票ずつをしっかり積み上げてほしい。今年も厳しい1年になると思うが、体制を組んで、英知を出し合い、11支部の団結で前進していきたい」と述べました。

 

 

続いて、来賓からは、西島藤彦京都府連委員長が「宮崎議長を中心として、各支部が結集し時々の課題に先頭を切って取り組んでいることに敬意を表したい。昨年暮れに京都市議会でヘイトスピーチに反対する全会一致の議会決議ができた。京都では二つ目の自治体の決議だ。今後府内全市町村で決議が上がるよう取り組んでいきたい。同対審答申50年であるが、『寝た子を起こすな』という考えでは差別は解消しないとの厳しい指摘があり、法整備による解決をしていく方向性を示した。50年前に言われながら、残念ながらいまだに実現していない。私達はもう一度、答申の精神を学習し具体化していかなければならない。春の自治体選挙では、心を一つにする議員と共に、人権確立に向けた社会をつくっていかなければならない」と挨拶しました。また、行政を代表し京都市より藤田裕之副市長が「市民的共感のもとでの人権文化の推進、はばたけ未来みやこプランの完成をめざす時期でもあり、市民一人一人が住んでよかったという福祉の充実したまち、安心安全のまちを、手を携えて市民ぐるみでつくっていきたい」。労働組合を代表して自治労京都市職の石川彰人委員長が「労働問題でいえば、ワーキングプアとよばれる非正規労働者の格差があり、京都市役所でも4人に1人が非正規であるという状況。地方創世と言われる中で、私達働く者が尽力していかなければならない」と述べました。

 

村井孝次副議長の発声で乾杯後、歓談となりましたが、政党・議員の立場での挨拶、アピールが続々となされ、第一声は前原衆議院議員が「現在、民主党代表選挙が行われ、3人の候補者が議論を闘わせているが、民主党という政党のアイデンティティは多様性を重んじること。性別、人種、宗教等々の多様性を認めていくこと。そのベースは何人も法の下に平等である、差別のない社会が当たり前であるという社会像。これを目指してがんばっていく。この目的に向かって、統一地方選もお力添えをお願いしたい」と挨拶。

 

桝本よし子市協女性部副部長から、祝電の紹介があり、続いて公明党市会より谷口弘昌団長、府会より山口勝議員の参加をいただき、谷口議員が「私共も、宮崎議長になってから政策勉強会を年に数回していて、戸籍の不正取得等について学んできた。条例の制定という成果をともに勝ち得た。昨年11月はヘイトスピーチに関する意見書が全会一致で採択されたが、公明党が案として提出し、それぞれの会派で議論する中で、全会一致となった。市協との連携の中で様々な思いを受け止めた成果である」と挨拶を受けました。

社会民主党京都府連合会より桂川悟代表が「年末の総選挙では、自民党の圧勝となり、集団的自衛権、特定秘密保護法等戦争のできる国づくりが今後も続いていこうとしている。社民党は『戦争をさせない1000人』委員会で一緒に力を合わせて、平和憲法を守っていきたい」と述べました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かけつけた民主党京都府連会長泉ケンタ衆議院議員からも挨拶があり、「京都市内における人権運動のためにも、統一地方選挙では格段の支援をいただきたい。左京区での府議会の1議席減は自民党の党利党略であり、数の力が増すと、権力は横暴になると懸念している。解放同盟は民主党の人権における良心であり、連携して闘っていきたい」。

民主みやこ未来市議団からは伏見区の安井勉団長より「同対審答申50年ということだが、私が部落解放運動に関わったのが昭和50年、地名総監事件の頃。私自身の関わりが40年ということになるので、先の10年足りない分もなお一層取り組んでいきたい」。上京区小林あきろう議員から「この度8期目、最高齢の候補者となる予定です。平和・人権・環境をコンセプトに取り組んでいく」。山本ひろふみ議員は「あらゆる差別の撤廃のため、議会でがんばっていく」と述べました。民主党府議会議員団は田淵五十生議員より「30年にわたり、伏見区でお世話になったが、今期をもって退き、あかね拓也くんに後を引き継ぐ。同対審答申50年。私も政治の世界に入って活動して満50年。日本の社会で平和が続き人権が確立するため、バトンを渡す」と述べ、松井陽子議員は「フランスのテロ事件もあったが、世界中で人権の問題を考えるべき時代だと思う。子どもたちにもしっかり伝えたい」と挨拶。上京区の新人予定候補高木ひろあきさん、山科区予定候補者の岸本哲さんも決意を述べました。

 

その後、別の会場からかけつけた北区平井としき議員が「厳しい情勢であるが、京都府連、京都市協の先頭にたってがんばる」と挨拶し、ひときわ大きな拍手が沸き、山科区の京都市議会予定候補者、藤川剛さん、南区の市議会予定候補者、山本けいさん、伏見区予定候補者、あかね拓也さんも支援を訴えました。また、遅れて中京区の田中けんじ府会議員、左京区の北岡千はる府会議員からも挨拶をいただきました。

 

閉会に際して、谷口英雄市協副議長が「各支部での福祉で人権のまちづくりを勧めていかなければならない。そのためにも春の統一地方選挙で私達の推薦する候補者をしっかりと議会へ送り込み、勝利する。その先には差別のない、一人一人の人権が尊重される社会をめざして最後まで闘おう!」と挨拶し、最後に西村一孔市協副議長が「未年にちなみ、『群羊をかりて猛虎を攻む』という言葉があるが、たとえ力の弱い羊でも群衆になれば虎も倒すという意味だ」と延べ、全員の団結ガンバローで閉会となりました。