2023年 部落解放同盟京都市協議会

 

各支部 支部長新年挨拶

 

 

千本支部 支部長 小林 茂

明けましておめでとうございます。

昨年の、33日には、全国水平社創設100周年記念式典、42日には、京都府水平社100周年記念式典が開催されました。千本支部としても、今後の解放運動をどうするのか、どう闘っていくのかということを確認していき、解放運動を進めていきたいと思います。

まちづくりでは、「じうん」が進めている公営住宅のストック活用計画は、2020年度に、市営住宅の建て替えや、集約棟への入居など皆さんの協力の下完了し、現在、賑わいゾーン予定地で市営住宅の解体が始まるなど、着実に「まちづくり」が進んでいます。また、一般公募や子育て世帯、車いす対応(バリアフリー)への入居を募集し、「千本に戻りたい」という方達の声を支援しながら「まちづくり」を進めています。

4月9日の統一地方選においては、組織内候補である平井としきの4選を目指し、支部活動を進めていくと同時に、兄弟支部の皆さんにも御協力を宜しくお願いいたします。

 

■田中支部 支部長 梅井 義行

謹賀新年 明けましておめでとうございます。京都市協荊冠旗の下に結集する仲間の皆様に年頭のご挨拶を申し上げます。

昨年の1118日、田中水平社創立100周年記念式典に、ご臨席賜り我が支部に対して、仲間の皆さまから数々の激励の言葉をいただいて、少数精鋭ながら、「心の団結」をすることができ、成功裡に終えることができました。厚く御礼申し上げます。

昨今のコロナ禍の状況は、3年目を迎え第8波といわれる新たな変異ウイルス感染症、オミクロン株の感染拡大が昨年末から続いている状況です。このような状況下のもと、支部総会中止による書面決議や荊冠旗びらきの中止など、さまざまな対策を講じながら地道な活動をすすめてきました。

町内においては、養正地区団地再生計画が着々とすすみ、除却のための仮移転入居を終え、いよいよ本格的な除却、建設と養正のまちが変わろうとしています。我がまちの近未来の想像図を考えますと夢が膨らみます。しかし、団地再生計画の中で所轄が違うものの、左京西部いきいきセンター・保育所の老朽化に伴う建替計画がなされていないのが現状であり、当面の課題として議論する必要があると考えています。

このような状況の中「部落差別解消推進法」をはじめ、人権3法といわれる「障がい者差別解消法」「ヘイトスピーチ解消法」が施行され数年が経ちますが、差別解消に向けた具体策を見出すまで至っていません。とりわけ「部落差別解消推進法」については、市町村と連携して全国的な法の周知徹底の取り組みや、差別を解消するための相談体制の拡充が重要であり、具体化を図るために条例化を求めていく必要があります。人権3法、施行をふまえ、それぞれの課題を共有し、差別禁止をふくめ包括的な人権侵害救済制度の確立に向けて、共闘する団体と協働した取り組みを推しすすめていきます。

また、今春には統一地方選挙が行われます。当然、組織内候補である平井としき氏を勝利させることが、組織の生命線であると位置付けて市協と連帯して、支援協力をしていきます。

部落差別は100年経ってもなくならず、この現実を目の当たりにして逃避することなく100年前の偉大な先輩たちの熱い思いを継承して荊冠旗の下、各支部と団結し地道な闘いを展開する決意であります。

 

■錦林支部 支部長 森下 信一

新年明けましておめでとうございます。

昨年は、国内外で非人道的行為による様々な出来事がありました。

国内では、安倍元首相が凶弾に倒れ、国外では、ロシアによるウクライナ侵攻、また、北朝鮮によるミサイル発射行為等があり、私たちの生活にも影響を及ぼしています。このような行為は断じて許されるものではありません。私たちは、戦争反対、平和を守る立場に変わりはなく、今後も注視していきたいと考えます。

人権そのものを無視した行為、差別事象が発生し、社会情勢も過去に戻ったような気持ちにさせられます。

私たち錦林支部は、今後も地域に根差した活動と人権尊重、差別のない社会をめざし、取り組み・活動を推し進めてまいります。

  

■東三条支部 支部長 木下松二

新年あけましておめでとうございます。

昨年は,全国水平社創立100年の記念すべき年でした。そして、部落差別に対する先人の深い思いを受けてこれからも活動することを改めて決意した年でもありました。

また,狭山再審の闘いは新証拠を提出している鑑定人の証人調べを求めて東京高裁に請求をおこない山場を迎えている状況です。他にも,インターネットを通じた差別事件があいつぎ、部落差別を温存・助長することを目的におこなわれています。

これらの問題を解決するため一日も早く差別を規制する人権条例の制定と差別されて被害にあった人々の人権救済条例を制定しなくてはなりません。

今年も部落差別のない社会の実現を求めて京都市内の仲間と団結して闘いを進めていくことをお誓い申し上げ年頭のご挨拶とさせていただきます。

 

西三条支部 支部長 谷口 眞一

新年あけましておめでとうございます。

部落差別解消推進法が施行されて6年が過ぎたが、いまだに差別事象が後を絶たず、特にインターネット上では以前より悪質なものとなっている。この現状を打破するため、部落の完全解放、そして人権が尊ばれる共生社会の実現に向けて全力で取り組む決意です。

西三条支部では、1995年から継続する高齢者宅への見守りをはじめ「ひとり親家庭の子ども居場所づくり事業(子ども食堂)」は10年を過ぎ、昨年からはヤングケアラー問題にも取り組んでいます。また、あかしやふれあいまちづくり協議会を中心に、住民主体で進めてきた団地再生整備計画は、いよいよ建て替え工事が着工します。

今年、西三条支部は創立100周年を迎えます。荊冠旗の下、部落差別と貧困からの解放を求め闘った先人たちの思いを継承し、これまでの活動の継続と「福祉で人権のまちづくり運動」をさらに発展させるための活動に支部員一丸となって取り組みます。

 

■七条支部 支部長 松本紀久子

昨年1210日に閉会した国会では、「無戸籍」状態の人を多く作り出すことで問題となっていた民法772条を含む、嫡出(婚姻内の正当な子)推定や嫡出否認、、認知をめぐるいくつもの民法改正が一括で決議されました。1898年(明治31年)以来の大改革でありながら、これまでの家制度や父(男性)の権限を見直し、根本的に女性や子どもへの人権や平等性を大事にしていこうとする視点に欠けるものでした。何よりも、一部「婚外子」への差別を強化し、女性を分断する内容を含み、また、認知取り消しにより国籍をはく奪する「国籍法改正」を含む、外国人差別を増長させる内容でした。

このような本当に少数で、弱い立場の人たちへの人権はく奪は、目につきにくいものの、必ず全ての人々の人権侵害そして、部落差別の強化にもつながると思います。新たな一年、みなさまとの連帯を誓い、人権状況の改善が一歩でも二歩でも前進する一年となることを願い、ご挨拶とします。

 

■吉祥院支部 支部長 關 正雄

 新年あけましておめでとうございます。日頃の吉祥院 支部に向けたご支援、

ご協力に心より敬意を表します。

吉祥院支部では、NPO法人ふれあい吉祥院ネットワークを中心に人権啓発事業やイベント等を実施し、地域住民による、人権を尊重する「吉祥院のまちづくり」を目指した取り組みを行っています。

新型コロナウイルス感染症については、終息には長期戦が見込まれることから、新型コロナウィルスとの共生に向けて、部落解放運動も、取り組んでいかなければなりません。今後の新型コロナウイルスの感染状況を踏まえつつ、今後の活動をすすめていく所存です。

今もなお、差別落書きやインターネットによる差別投稿が横行しているなど、私たちを取り巻く状況はまだまだ厳しいものがあります。これまでの運動を振り返るとともに、原点にもどり、今後の部落解放運動の方向性等を再確認し、一日も早い部落の完全解放に向け、支部員の総力を挙げて取り組んで参ります。

 

■久世支部  支部長 西田 信彦

新年あけましておめでとうございます。

昨年は水平社宣言から100年の大きな節目を私達は体験し、新たな気持ちで迎える今年の一年、「人の世に熱あれ、人間に光あれ」この言葉は、人間らしく暮らしていける社会の実現を願う強い思いが込められています。

長い歴史の中で不当な部落差別を受けてきた先人たちの痛切な思いが綴られているだけでなく、全ての人があらゆる差別を受けることなく、未来へ繋いでいければと思っています。

現在、社会のあらゆる場面で人権尊重の意識が高まっていることは確かです。その一方で「表現の自由」の名を借りたネットやSNS上でのデジタルタトゥー等で部落差別への悪質ないやがらせ、またヘイトや性への差別や偏見、新型コロナに関する人権侵害など、これからの差別は実社会においては誰でも突然に差別の被害者となる可能性は少なくありません。

また、部落解放運動において新たな一歩になる非常に重要な年であり、私たち久世支部においても「宣言」に込められた願いと思いを引き継ぎ、地域での取り組みだけでなく、全ての人の人権が尊重される社会の実現に向け、市協各支部の兄弟姉妹をはじめ多くの仲間と連帯し共に闘う決意を申し上げ、2023年の年頭挨拶といたします。共に頑張りましょう。

 

■清井町支部 支部長 藤木輝幸

 新年あけましておめでとうございます。

昨年は、全国水平社の創立100周年を終えましたが、依然として部落差別が後を絶ちません。部落差別は、日本社会の歴史的過程で作られた身分差別により、長い間、経済的、社会的、文化的に低い状態に置かれることを強いられ、同和地区出身者であることを理由に結婚を反対されたり、就職などの日常生活の上で差別を受けています。部落差別解消推進法に基づき実施した、部落差別の実態に係る調査の結果によれば、部落差別の実態として、インターネットにおける特定個人や不特定者を対象とする誹謗中傷等の差別表現や、結婚・交際の場面における差別が発生していること、偏見・差別意識が依然として残っていることが明らかになっています。偏見や差別に基づくこうした行為は、人格や尊厳を傷つけるものであり、決して許されないものです。一人一人の人権が尊重される社会の実現を目指していくことを祈念致しまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

■辰巳支部 支部長 神原 弘明

−軍拡に反対し、統一地方選に勝利しようー

ロシアのウクライナ侵略を利用し、中国の脅威を煽り、これを好機とばかりに軍事費をGNP比2%への増額する方針が、閣議決定のみで決められました。昨年の「敵基地攻撃」発言を「反撃能力」と言い換えただけであり、憲法9条や「専守防衛」はどこへやらの大軍拡です。福祉や教育、子ども関連の予算は財源難を言いつつ、軍事予算は増税に国債と、大日本帝国を彷彿とさせる動きです。このようななかでは、排外主義が強化され、人権侵害が増加するのは火を見るより明らかです。

 衆議院の解散がない限り、国政選挙は2026年までありません。それだけに今春の統一地方選挙で、岸田政権に痛打を浴びせなければなりません。府連の平井斉己書記長の府議選に勝利するなど、反差別、生活擁護のために奮闘する議員を増やさなければなりません。労働組合や他の被差別マイノリティ、多くの市民と連携してたたかいましょう。

 

■改進支部 松田 敏明

 新年おめでとうございます

 年頭にあたり、改進支部を代表しましてご挨拶申し上げます。

 昨年、全国水平社創立一〇〇年を迎え、部落解放同盟は、差別のない社会の創造に向けて「新たなる決意」を表明し、闘いを進めています。

本年は、狭山事件が発生して60年になりますが、いまだ石川さんには見えない手錠がかけられています。狭山事件は部落差別に基づく冤罪事件であり、部落完全解放に向けて狭山闘争に勝利していかなければなりません。また、インターネット上では部落差別をはじめとして、あらゆる差別や人権侵害が氾濫しています。そして、最大の人権侵害である「戦争のできる国づくり」が着々と進められているのです。

このような情勢の中で、4月には統一地方選挙が予定されています。私たちの声を市政や府政、さらには国政にも届ける推薦する候補者の勝利に向けて、全力で取り組んでいかなければなりません。

狭山闘争勝利、あらゆる差別の撤廃、さらには「戦争のできる国づくり」を許さず、一人ひとりの人権が尊重される社会の実現をめざして、京都市協議会11支部が総団結して頑張りましょう!