2020年決意あらたに 市協荊冠旗びらき開催

 

  

  2020115日、部落解放同盟京都市協議会荊冠旗びらきが、京都ブライトンホテルで開催され、各界各層からの来賓を交え、100名が参加しました。

 村上光幸事務局長の司会により開会挨拶があり、主催者挨拶では宮崎茂議長が、「2020年大きな節目の年ということで、京都市長選が行われる。我々としては門川市長4選に向けて推薦決定をしたことを皆さんと確認したい。また、後2年後にせまった全国水平社創立100周年を見据え、私は2年前からその100年に向けて、各支部がムラ自慢、支部自慢の運動を展開してほしいと提唱してきた。市協としても3つの部会を開きながら困難な課題、地域の課題を一つ一つくみ上げて取り組んできたが、まだまだ道半ばである。100年前、我々の先輩方は露骨に面と向かって差別発言をされ、その悔しさをバネにしてきたが、今は、インターネット上に様々な差別が書き込まれている。この新たな問題も部会で考えていく必要がある。様々に困難を抱えている地域の人たちに寄り添い、皆さんと共に今年一年しっかりがんばっていきたい」と挨拶しました。

 続いて、来賓として、西島藤彦府連委員長から、「本日、西脇京都府知事がはじめて京都府内の部落視察をおこなった。部落の間にも行政の財政的能力によって非常に格差が生じている姿を見てもらった。行政のトップが現場に足を運んでもらうことが大事あり、意見交換の場も必要だ。2016年の人権3法を、自治体においてさらに実効性のあるものにするための条例づくりについても府に提起している。国に対しても財政的な裏付けを組む手立てとして、普通交付税の人権啓発の単価がこの2年、少しずつではあるが改正された。新しい時代を切り開く年として、共にがんばっていきたい」と挨拶がありました。

 行政代表としては、村上圭子京都市副市長が、国と府としっかりと連携して人権文化の息づくまちづくりに取り組んでいきたいと挨拶。また、労働組合を代表しては自治労から森本尚秀委員長から、自分たちも110日に門川市長と政策協定を交わしたが、機構改革による現場の状況を改善するようしっかり要請したと述べました。

 また、政党からは立憲民主党より田中けんじ京都府連幹事長、民主・市民フォーラムから小島信太郎市会議員、公明党より青野ひとし市会議員よりそれぞれ、昨年の統一地方選挙のお礼も交えて、挨拶をいただきました。

 木下松二副議長の乾杯で、歓談となり、小林茂事務局次長が、祝電披露で急遽参加できなくなった福山哲郎参議院議員のメッセージを読み上げました。

 その後も、社会民主党京都府連を代表して桂川悟さん、昨年4月南区で市会議員候補となった立憲民主党の白塚えつこさん、遅れて駆け付けた平井としき府議会議員、村井一成解放共闘議長などからお祝いの言葉をいただきました。

 たけなわの宴席ではありましたが、閉会挨拶の時間となりました。川瀬武市協副議長は、「まだまだ厳しい差別がネット上だけでなく現実にもあり、不条理に対してしっかり取り組んでいく。また狭山再審闘争における石川さんの冤罪はまぎれもなく部落差別を背景としている。かならず今年こそ無罪を勝ち取る」と述べました。団結三唱は西村一孔副議長の音頭により、全員力強く唱和し、京都市協荊冠旗びらきを終了しました。