2019年 部落解放同盟京都市協議会

 

各支部 支部長新年挨拶

 

 

 

■千本支部支部長 小林茂

 明けましておめでとうございます。千本地区はストック計画に伴う耐震工事や新棟建設が進み2020年度中には新たなまちに生まれ変わろうとしています。また、これまで千本の人権教育を実践してきた千本4校の一つ楽只小学校がこの4月から統廃校になます。千本支部では楽只小学校の統合を踏まえ、今のいきいき市民活動センターやツラッティ、保育所などを、楽只小学校あと地に移す構想や団地再生でできる賑わいゾーンなど、千本のまちづくりについての構想をまとめ、楽只小学校が実践してきた人権教育を、新小学校でどのように継承していくかなど、さまざまな課題を「じうん」や地域の各種団体と協議しながら、新しい千本のまちづくりを進めていきます。

また、春の統一自治体選挙では、組織内議員である平井としき府議会議員の3期目の勝利を何としても勝ち取らなければなりません。その為には、地域のニーズを把握しこれからの支部活動をより一層活性化させていきます。

 

田中支部 梅井 義行

 新年明けましたおめでとうございます。京都市協の旗の下に結集する、兄弟姉妹の皆さんに年頭のご挨拶を申し上げます。

 第2次安倍内閣から5年が過ぎ、長期政権化した現政権は、強引な政権運営により「特定秘密保護法」に続き、集団的自衛権容認の「戦争法」さらに、「共謀罪」を強硬に成立させ、「戦争をできる国」づくりを着々と進めています。

 そのような中、2年前に人権3法である、「障害者差別解消法」ヘイトスピーチに対して規制する「ヘイトスピーチ対策法」そして、冠に部落とついた「部落差別解消推進法」が成立しました。

 とりわけ「部落差別解消推進法」は、国が現在もなお部落差別が存在するという認識を示したという点では、ある一定の評価ができますが、差別の禁止や罰則規定のない理念法であります。この法律は部落差別に的をしぼって、その解消をめざす法律として成立しました。しかし、全国的な法の周知徹底の取り組みが不十分であり、実効性のあるものになっていません。

 この人権3法施行をふまえ、それぞれの課題を共有し、差別禁止をふくめ、包括的な人権侵害救済制度の確立に向けて、共闘する団体と協働した取り組みを推し進めていきます。

 また、今春に統一地方選挙が行われます。組織内候補である平井としき府議会議員を勝利させることが、組織の生命線であると位置付けて、市協と連帯して、荊冠旗の下、各支部と団結し活動をすすめていく決意であります。

 

 

■錦林支部 森下信一

 新年あけましておめでとうございます。

 昨年は、安倍政権による社会保障費や医療費の削減、労働法制の改正がすすめられ、格差は拡大し、貧困の問題は深刻化している。一方で、軍事予算を増やし「戦争への道」へと推し進めています。戦争こそ最大の人権侵害であることを広範な市民と連携しながら、反戦平和、人権社会構築をめざす取り組みを進めていかねばなりません。また、部落差別解消推進法が施行されて2年を経過したが、まだまだ課題等が山積しており、一層の取り組みを推し進めていいかなければなりません。

 今年は、統一自治体選挙や参議院議員選挙があり、わたしたちが推薦する候補者の必勝に向け、人権尊重社会の確立を実現するために取り組みを行い、多くの仲間や連帯する市民と連携しながら、邁進してまいります。

 

■東三条支部 木下松二

 新年あけましておめでとうございます。  

 昨年は、世界人権宣言が採択されて70年という節目の年でした。この記念すべき年に三条まちづくりフェスタ2018の人権パネル展で人権について展示を行いました。この展示作成のために人権ついて研修を行いました。「人権とは自分らしく生きる」というこということであり、「自分らしく生きるためには」

一定の知識や条件が整はなくては実現は困難だということです。これって部落解放運動が取り組んできた活動そのものではないでしょうか。しかし、同和対策事業がすべての市民へ広がることはありませんでした。その理由は「同和対策事業が特別の人への特別な施策だ」という考えが根底にあり、部落と同じように見られたくないという意識があったからではないでしょうか。みんなが幸せな世の中になるため部落解放運動を学びその実践を広めることが大切だと思います。ともにがんばりましょう。

 

西三条支部 谷口 眞一

 新年あけましておめでとうございます。

 西三条支部は、1995年以来、福祉で人権のまちづくり運動を朱雀第四学区自治連合会の皆さんをはじめ多くのの各種団体の皆さんと取り組んできました。近年では中京いきいき市民活動センターを拠点に校区内外からのボランティア団体等と協働した取り組みにより、さらにすそ野を広げています。

 他方、西三条地区の現状は改良住宅が築50年以上経過し、老朽化と狭隘化によって若者の流出と少子高齢化が進み、閑散としたものになっています。しかも、生活基盤の脆弱なひとり親家庭や生活保護世帯が多く、かつての活気に溢れたまちにほど遠いものであります。

 202233日の「全国水平社創立100周年」を間近にむかえ、第41回支部大会で確認した「新たな西三条まちづくり構想(案)(仮称)」の方針を具体化させるため、3月末までに「あかしや基本構想(案)」をまとめ、民間活力をも活用した「新たなまちづくり協議会」を立ち上げ、西三条地区住民はもとより、各種団体も参加していただき、人権、福祉、教育、文化などを感じる取り組みを進めていく決意であります。

 

■七条支部 支部長 岸田一彦

 仲間のみなさんに、新年にあたり、心より連帯のご挨拶を送ります。

 昨年は、地震、台風、暴風の影響で、日本各地が甚大な被害をこうむりました。万能のごとくふるまう人間たちに、自然が警告を発しているのでしょうか。世界情勢も、アメリカと中国の確執、中東情勢、難民問題にゆれるEUヨーロッパの諸問題等不安定化しています。日本もまた隣国との軋轢を強め、危機があおられ防衛費が膨れ上がっています。こうしたなか、差別・排外主義を叫ぶ勢力が拡大し、インターネット上の悪質な書き込みも後を絶ちません。

 地域では高齢化が一段と進行し、年金暮らし世帯や、生活保護世帯には、消費税増税により、さらに生活の困難が予想されます。厳しい状況が続いていますが、微力ながらも住民の方々とともに、部落解放運動を前進させるべく、今年一年取り組みを進めていきます。

 

■吉祥院支部 支部長 關 正雄

 新年あけましておめでとうございます。日頃の吉祥院支部に向けたご支援,ご協力に心より敬意を表します。

 吉祥院支部では,NPO法人ふれあい吉祥院ネットワークを中心に人権啓発事業やイベント等を実施し,地域住民による,人権を尊重する「吉祥院のまちづくり」を目指した取り組みを行っています。

 しかしながら,今もなお,差別落書きやインターネットによる差別投稿が横行しているなど,私たちを取り巻く状況はまだまだ厳しいものがあります。

 2019年は,私たちを取り巻く状況を踏まえ,これまでの運動を振り返るとともに,今後の部落解放運動の方向性等を再確認し,一日も早い部落の完全解放に向け,支部員の総力を挙げて取り組んで参ります。

 

■久世支部 支部長 川瀬 武

新年明けましておめでとうございます。

昨年、世界人権宣言が採択されて70周年という節目を迎え、改めて「平和」と「人権」を守ることの重要性を確認されたところです。

しかしその一方で、国内においては部落差別をはじめ、障がい者差別、在日外国人に対する悪質な差別事象が横行しており、現在社会においても市民意識の中に差別や偏見が根強く存在しているのが現状です。

部落差別は許されない社会悪だと明確にした「部落差別解消推進法」が、201612月に施行され2年が経過していますが、今日においても具体的成果が表れていません。

2019年の新年を迎え、私たち久世支部は引き続き京都市協に結集する仲間と共に、「推進法」を実効性あるものとするため、地方自治体(京都市)に対して、「条例の制定」をはじめ「相談体制の拡充」、「人権教育・啓発」の早急な取り組みを強く要求していきます。

また、本年4月に予定の「統一地方選挙」において、組織内候補(府連書記長)をはじめ、共に闘う「信頼できる候補者」を必ずや議会に送り出すことを、微力ながら精一杯取り組んでまいります。

ともに頑張りましょう。

 

■清井町支部 藤木 輝幸

 新年あけましておめでとうございます。

 2016年、部落差別解消推進法が成立、施行されました。実際に同和地区の実態はかなり改善されましたが、差別は依然として存在します。ここ数年、インターネット上で同和地区の一覧を流すといった差別が横行しています。あきらかに差別ですが、表現の自由や通信の秘密が壁となり、対抗できないという状況が続いてきました。つまり、法律があるだけではダメで、ある現実を「社会的事実にしていく仕組み」が必要なのです。部落差別の実態を把握し、問題意識をもって取り組んでいきたいと思います。

 

■辰巳支部 支部長 村上 真次

 同盟員の皆さん、新年あけましておめでとうございます。

 辰巳支部を代表しまして、年頭のご挨拶を申し上げます。

 インターネット上では、部落の地名が公然と流布され、差別書き込みも後を絶ちません。部落差別解消推進法が成立・施行されてからも変わりなく部落差別は厳然と存在しています。実態調査や教育・啓発など、法の具体化を求めていかなければなりません。

 また、障害者差別解消法とヘイトスピーチ対策法も施工されました。部落差別解消推進法と、あわせた人権3法を、さらに具体化させていかなければなりません。

 80歳になる無実の石川一雄さんの狭山事件の再審闘争も、重要な山場を迎えています。

 日々情勢が変化していく中で、私たちは地元辰巳をどんな町にしていくのか。また、自分で考え行動できる、差別に負けない、社会に打ち勝つための子どもたちの教育はいかにあるべきか。子どもたちには、仕事を獲得し、生きる力を育てていかなければなりません。

 最後になりましたが、辰巳支部は、京都市協の11支部の統一と団結を、より一層強固にして微力ですが頑張りますので、よろしくお願いします。

 

■改進支部 支部長 松田敏明

 新年あけましておめでとうございます。2019年の年頭にあたり、改進支部を代表してごあいさつ申し上げます。

 21世紀は人権の世紀と謳われながら災いが多く起きています。今、国外情勢は、差別、偏見、不平等、貧困、戦争、環境破壊の拡大など、基本的人権を守ろうとしない危険な状態です。国内では、2014年から「災い」=「安倍内閣」が国会軽視、憲法を空洞化、さらには、政治は憲法を守らなくてはならない原則をまげて暴走しています。安倍政権にNO!を突きつけ、国民でストップをかける運動を推進しましょう。

 本年、改進支部は結成50周年を迎えます。その中で、これまでの闘いを総括して、確かなる部落解放の展望を切り拓いていくにあたり、「改進支部結成五〇周年実行委員会」を発足させ、記念式典の開催及び記念誌の発行に取り組んでいるところです。

 人権確立・あらゆる差別問題の解決に向けた部落解放運動を前進させていくため、団結して共に頑張りましょう。