2018年 部落解放同盟京都市協

 

各支部支部長新年挨拶

 

 

 

■千本支部支部長 谷口英雄

 

新年明けましておめでとうございます。

部落差別解消推進法が制定され1年が経過しました。しかし、今現在も部落地名総鑑がネット上に公開されるなど厳しい状況がまだまだあります。これらのことを具体的に解決するために、私たちの組織が力を発揮するべきだと思っています。残念ながら部落差別は、何かの拍子に出てくるということを各支部と共有しながら、引き続き取り組んでいきたいと思います。

 また、昨年四月には、特別養護老人ホーム「うずまさ共生の郷」が開所し、マイノリティの受け入れだけでなく、採用職員についても障がいのある方、マイノリティの雇用を積極的に行っています。

千本支部では京都市が示した住宅ストック総合活用計画が推し進められていますが、地元や「じうん」と京都市との連携が、住民目線の取り組みとしてなる様にしていかなければなりません。千本地域の住環境、福祉、教育の観点を支部員の皆さんをはじめ「じうん」・各種団体・京都市と協議できる場をつくりハードだけでなく、ソフト面も大切にしたまちづくりを進めていきます。

 

 

■田中支部 支部長 梅井義行

 

 新年明けましておめでとうございます。荊冠旗の下に結集する、すべての兄弟姉妹の皆さんに年頭のご挨拶を申し上げます。

 今日における世界情勢は、日本上空を核ミサイルが飛び交い、全世界でテロが頻発し、今までにない緊張状態であります。北朝鮮対米国という構図の中、米軍とともに軍事行動を周辺諸国だけでなく、地球全体規模に広げるもので、他国の戦争に巻き込まれることで、日本が戦争当事国になってしまう危険性がある、許すことのできない「戦争法」を成立させた安倍政権。今後、どのように対処するのか私たちは注視するとともに、人権・平和を願う労働者・市民と連帯して、戦争反対の輪を広めなければなりません。

 一方、経済政策は大企業だけが潤うことで、雇用を中心とした社会情勢は厳しくなる一方で、貧困格差が大幅に拡大しています。また、社会が不安定になるほど、部落差別や社会的弱者に対して差別が強化されることは、歴史が証明しています。このような状況の中、私たちは、一昨年に障害者差別解消法、ヘイトスピーチ対策法、さらに部落差別解消推進法を勝ち取り、人権個別法の制定を、人権侵害救済法を求める闘いに繋げていくために、京都市協荊冠旗の下、方針に基づき各支部と団結し微力ながら活動をすすめていく決意であります。

 

 

■錦林支部 支部長 森下信一

 

 新年あけましておめでとうございます。

 昨年は、安倍首相が突然に衆議院の解散を行い、野党が分裂等した結果、与党が圧勝して安倍内閣が継続されました。今後、安倍政権は「戦争への道「格差拡大」へと一層、推し進めていきます。そのような中、わたしたちは、政党政治に振り回されることなく原点に立ち返り、地域に根差した活動を推し進めていかなければなりません。また、一昨年に部落差別解消推進法を勝ち取ったが、まだまだ課題等が山積しており一層の取り組みを推し進めていかなければなりません。

 最後になりますが、錦林支部は、これまでの社会状況を踏まえ、微力ではありますが、京都市協の下、11支部が統一と団結を固め、差別のない「良き日をめざし」この一年がんばっていきます。

 

 

■東三条支部 支部長木下松二
 

新年あけましておめでとうございます。 皆さまにおかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

ご承知の通り「部落差別解消推進法」が成立して1年余りになりますが、政府は具体的な取り組みの内容を明らかにしていません。政府が具体的な方針を打ち出さないのは「部落差別解消推進法」を心の問題や努力目標に留めておくことを狙っている現れではないかと勘ぐってしまいます。

また、わが国の予算は軍事予算を増大させ「戦争ができる国」へ邁進しています。反対に生活保護費を3年間で大幅に縮小していくことが国会で決議されました。部落内では低学力・低所得の実態が残存し「貧困の連鎖」が見られます。 2018年は支部員一丸となって部落差別のない社会を実現するために部落解放運動に取り組んで参りたいと思っております。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

■西三条支部 支部長 谷口 眞一

 

新年あけましておめでとうございます。

 西三条支部では、1995年以来、福祉で人権のまちづくり運動を学区自治連をはじめ各種団体の皆さんと取り組んできました。最近ではひとり親家庭の子どもの居場所づくり事業を手がけ5年をむかえました。今年度は、年間150日の取組を選択して学生ボランティア、NPOボランティア、中京いきいき市民活動センターなどの協力により、校区内外からの励ましやオリックス財団などから物資両面の支援をいただき取り組みの重要性や責任感を強く感じています。

 他方、地区の現状に目を向けると少子高齢化が進み改良住宅の住戸は半分以下の世帯数しかなく閑散としたものになっています。しかも、生活基盤の脆弱なひとり親家庭や生活保護世帯が多く、かつての活気に溢れたまちにはほど遠いものであります。私たちは、全水100周年を間近にむかえ、今年は民間活力をも活用した「新たなまちづくり構想」を打ち立てる運動を西三条地区住民などと一緒になって創りあげていく決意であります。

 

 

■七条支部 支部長 岸田一彦

 

 仲間のみなさんに、新年にあたり、心より連帯のご挨拶を送ります。

 昨年は、臨時国会冒頭での大義なき解散により10月に衆議院選挙が行われ、政府与党は、北朝鮮脅威論を振りかざし、野党分裂にも助けられ、第4次安倍内閣が成立してしまいました。そこで信任を得たとばかりに、安倍政権は、2020年のオリンピックを見据え、国威高揚をはかり、国会での議論も待たずに防衛費を膨らませています。一方で生活保護費の引き下げなど、庶民の暮らしは苦しくなるばかりです。

 地域では高齢化と教育格差が進行し、厳しい状況が続いていますが、微力ながらも住民の方々とともに、部落解放運動を前進させるべく、今年一年取り組みを進めていきます。

 

 

■吉祥院支部 支部長 關 正雄
 

 新年あけましておめでとうございます。日頃の吉祥院支部に向けたご支援,ご協力に心より敬意を表します。
 吉祥院支部では、「教育保育、人権啓発、まちづくり」を地区における中心課題と位置付け、各対策部を中心にその解決に向けた事業を取り組んでいるところです。また,NPO法人ふれあい吉祥院ネットワークを中心に人権啓発事業やイベント等を実施し、地域住民による、人権を尊重する「吉祥院のまちづくり」を目指した取り組みを行っております。
 しかしながら,今もなお、差別落書きやインターネットによる差別投稿が横行しているなど、私たちを取り巻く状況はまだまだ厳しいものがあります。
 2018年は,これまでの運動を振り返るとともに,今後の部落解放運動の方向性等を再確認するとともに,一日も早い部落の完全解放に向け、支部員の総力を挙げて取り組んで参ります。今後とも,皆様のご協力,ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

 

 

■久世支部 支部長 代行  中尾正実

 

 新年明けましておめでとうございます。

  昨年、一昨年と大きな節目をむかえ「人権・平和・環境」の精神で取り組んできた先人たちの思いを継承し、部落解放運動をさらに前進させることが求められています。また、久世支部としては京都市協における各部会に積極的に参加し「戸籍等の不正取得に対する事前登録型本人通知制度の充実」等の数多くの課題に対する取組を進めます。

さらに、久世七ケ町を基盤とする取組である「NPO法人桂川・新川の河川美化をすすめる会」・「京都レインボーフェスティバルin久世」等の活動をとおし、久世地域の連帯を深める取組をさらに進めていきたいと思います。

 

 

 

■清井町支部 支部長 藤木輝幸

 

 新年あけましておめでとうございます。

一昨年12月に、部落差別の解消の推進に関する法律が施行されました。この法律の目的は、「現在もなお部落差別は存在する」こと、「部落差別は許されないものであるとの認識の下にこれをかいしょうすることが重要な課題」であるとしています。偏見や差別は、間違った認識の下に起こり得ます。部落差別のない社会を実現し、今一度、部落差別解消の必要性を訴えていきたいと思います。

 

 

 

■辰巳支部 支部長 村上 真次

 

新年明けましておめでとうございます。京都市協の同盟員の皆さんに念頭のご挨拶を申し上げます。

部落差別解消推進法が成立・施行されてから一年が経ちました。同和対策審議会の答申から半世紀以上が経過した今も、部落差別は厳然と存在しています。これまでの取り組みをあざ笑うかのように、インターネット上では、部落の地名が公然と流布され、差別書き込みも後を絶ちません。部落差別解消推進法は、このような背景のもとに成立しました。今後は、実態調査や教育・啓発など、法の具体化を求めていかなければなりません。

一昨年4月に障害者差別解消法が施行され、6月にはヘイトスピーチ対策法が成立、施工されました。12月の部落差別解消推進法と、あわせた人権3法につづき、今年は、LGBT法案も通常国会に上程されようとしています。安倍政権は、国連からも勧告されている人権委員会設置法に否定的ですが、これら個別法で包囲し、総合的な法整備を迫っていかなければなりません。

無実の石川一雄さんの無念を晴らす狭山事件の再審闘争など多くの課題もあります。

安倍政権は憲法改悪を公言しています。これを許せば、人権は無視され、民主主義は否定され、戦争国家に突き進んでしまいます。

厳しい時代ではありますが、支部の団結をさらに強固にして、多くの人々と手をたずさえ、人権の保障された社会を目ざして頑張りますので、よろしくお願いします。

 

 

■部落解放同盟改進支部支部長 松田 敏明

 

 2018年の年頭にあたり、支部を代表してごあいさつを申し上げます。

 昨年の衆議院選挙において、自民党が圧勝し、公明党との与党では、改憲の国会発議に必要な三分の二議席を超えました。

 今後は、最大の人権侵害である「戦争をする国づくり」や、憲法改悪へ向けた独裁政治が一層加速していきます。また、アベノミクスは弱者切り捨てに拍車をかけるものであり、低所得者層にとっては生存権すら脅かされています。

そういった社会において、国民の不安や不満は増幅し、それに比例して部落差別や人権侵害が急増しています。

 私たちは、「戦争をする国づくり」や弱者切り捨てを許さず、社会的・経済的弱者層の生活を守るために、暴走する安倍政権に歯止めをかけていかなければなりません。

 このような状況の中でこそ、部落解放運動の責任は重大であり、その高まりが求められています。部落解放の展望を切り拓き、さまざまな人権問題の解決に向けて、闘いを構築していきましょう。