地域に愛着をもち町づくりを! きたけん学習会

 

 

 

 

 

 43回きたけん「学習会」が9月27日に京都市北いきいき市民活動センターで開催され、教員や学生など100人が参加しました。

 内容としては、舳松(大阪・堺市)で人権啓発・教育に取り組む「NPO法人ヒューマン・ライツ・アドバンス堺」事務局の大原和子さんが「わたしと同和問題〜無知から目覚めて」とのタイトルで講演を行い、その後、同法人事務局長の井上和希さん、大原さん、部落解放同盟千本支部支部長の谷口英雄さん、NPO法人くらしネット21の中川理季さんによるパネルディスカッション「未来(ゆめ)あるまちづくりを目指して」の2部構成でした。

 

 講演では、幼少期に親から差別観念を植え付けられた経験をもとに、差別について「『無知』な人がいなくなるように」と大原さんの願いが語られました。 

パネルディスカッションでは、井上さんが、元々解放運動に興味がなかったが、運動の仲間は自分の地域の歴史が語れるのに自分は語れなかった経験などが解放運動に目覚めるきっかけとなったとお話しされ、今では自分の地域に愛着をもち、良いまちづくり・仲間づくりを模索している現状を伝えました。

 谷口さんは幼少期からの差別体験、それからの解放運動・現在のまちづくりについて語り、地域福祉充実についての思いも披露しました。若い井上さんと経験豊富な谷口さんのやりとりが、運動の変遷を認識し、これからの展望を考えさせてくれるものとなりました。

 最後に、社会貢献活動などをとおして地区外出身者や若い世代との新しい連帯が生まれていて、運動の多様性が広がってきていることを確認し終了しました。