心配された雨を吹き飛ばす

 

第30回目のリベレーションフェスタ2019開催

 

 

 

9月29日(日)午前11時30分より、京都市下京区の梅小路公園中央広場で、30回目の節目となる、リベレーションフェスタ2019が開催され、秋の一日、参加者はそれぞれに人権について触れる機会となりました。

週間天気が前日まで傘マークだったこともあり、スタッフ一同開催を心配していましたが、当日は、信じられないほどの晴天となり成功裏に終えることができました。

オープニングセレモニーでは、恒例の消防音楽隊のパレードから立奏に続いて、ファンファーレとともに、実行委員の中川純が開会宣言。続く主催者挨拶では、村上光幸実行委員長が、人権・環境・平和をテーマに「交流を求めて」をキーワードとしながら共生社会を築いていくというメッセージを、水木しげるの漫画展に家族と共に行った思い出に触れつつ、姿かたちが違っても共存している妖怪たちに重ねてアピールしました。また、部落解放同盟京都市協議会を代表して宮崎茂議長が「様々な人たちと連帯できる取り組みとしてのフェスタの意義」を述べ、京都府連を代表して平井斉己書記長は「参加者の思いが一つになってフェスタの成功を祈念する」と挨拶。京都市からは別府正広文化市民局長が、環境問題に関して、京都議定書発祥の地として、二酸化炭素の消費量を正味ゼロとする高い目標に向かって取り組んでいきたいと述べました。

ステージプログラムでは、演目の一番目に、遊合芸能チングドゥルが登場し、その名のとおり日本と朝鮮半島双方の文化を存分に発揮する、豪快な演舞や歌唱を披露しました。続いて吉祥院子ども六斎、久世文化振興会:和太鼓倶楽部「白虎」、FDFダンスチームの子どもたちが、日頃の練習の成果を発表し、最後はジャズサックス奏者のスウィングMASAが、本場ニューヨークの音色を響かせつつ、命の大切さを表現しました。

プログラムの合間には、京都市環境政策局がごみの分別についてや、京北町からの水上農園、扇風機型ミストを持参した上下水道局、また、女性のためのカラーセラピー、聴覚言語障害センター第2就労支援あおぞら、最後に「アイヌ・ネノ・アン・アイヌ」(人間・らしく・ある・人間)を展示した啓発パネルコーナーから、それぞれアピールをもらいました。

模擬店も盛況で、枝豆に代えたフライドポテトでは長蛇の列ができていました。また、ワールドカップラグビーの観戦に訪れた方々もチケットを求めたりと、国際色も豊かなフェスタとなりました。

秋の一日、たくさんの来場者を迎え、今年のフェスタも無事に終えることができ、実行委員、スタッフ一同ほっと、胸をなでおろしていました。